
北韓が15日の南北実務者協議で芸術団の派遣を協議することを逆提案してきた背景には、選手団については多くの人数を派遣することにはなりそうにないため、この際、芸術団の派遣に力を入れようとしているものとみられます。
韓国統一部の関係者はこれについて、芸術団の人数が多く、派遣に伴う準備に時間がかかることから、まずは芸術団の派遣をめぐる実務者協議を提案してきたものとみられると述べました。
今月9日に開かれた南北高官級会談で、北韓は選手団、応援団、芸術団、テコンドー試演団などを派遣することで韓国側と合意しましたが、選手団は出場資格などの問題で10人から20人程度にとどまる見込みです。このため北韓からは芸術団の派遣が中心になる見通しです。
北韓側の逆提案によって、15日はまず芸術団の派遣をめぐる協議が行われましたが、韓国側が提案した平昌オリンピックへの参加全般について協議することを北韓側が拒む可能性は低いものとみられています。
統一部の関係者は、板門店の連絡ルートを通じて協議が進められており、選手団派遣についても近く協議の日程が決まるだろうと話しています。