
平昌(ピョンチャン)オリンピックへの北韓の参加をめぐる南北合意を受けて、来週からは南北の先遣隊が相互訪問し、本格的な準備にとりかかる見通しです。
南北は17日の次官級協議で、オリンピック前の今月末か来月はじめに、北韓の金剛山(クムガンサン)地域で南北合同の文化行事を行い、代表以外の選手が、1泊2日で北韓の馬息嶺(マシンリョン)スキー場で合同練習を行うことでも合意しており、韓国側の先遣隊が北韓側の施設を点検するため、23日から2泊3日で北韓を訪れることになっています。この先遣隊には大韓スキー協会の関係者3人が含まれているということです。
先遣隊は、韓国選手の利用に備えて、北韓の江原道(カンウォンド)元山(ウォンサン)の葛麻(カルマ)飛行場も訪問します。
北韓は、スキーでは平昌オリンピックへの出場資格を獲得した選手がおらず、代表以外の選手の間での南北交流となるものとみられます。
一方、北韓は、韓国側の施設を点検するため、25日から2泊3日で韓国に先遣隊を送り込むことにしていて、具体的な協議は板門店の連絡ルートを通じて文書でやりとりすることになっています。
一方、開城(ケソン)工業団地の閉鎖と金剛山(クムガンサン)観光の中止によって断絶していた南北を結ぶ陸路が、北韓の平昌オリンピック参加を機に復元される見通しです。
北韓の選手団や応援団、テコンドー実演団は、2016年2月の開城工業団地の閉鎖以来断絶している、北韓の開城(ケソン)と韓国の坡州(パジュ)をつなぐ京義線の陸路を利用することにしています。
また、南北は、金剛山での合同文化行事や南北スキー選手の合同練習のため、2008年7月の韓国人観光客射殺事件で通行止めとなっている、江原道東部の高城(コソン)と金剛山を結ぶ東海線の陸路を利用することでも合意しています。
また北韓の芸術団は、板門店を通って韓国入りすることになっています。