雪上競技 (1月29日放送)
2018-01-29

平昌冬季五輪便り


平昌オリンピックの金メダルは合計102個ですが、その中の49%、50個が雪上競技のメダルです。
アルペンスキー、クロスカントリースキー、フリースタイルスキー、スキージャンプ、ノルディック複合、スノーボード、バイアスロンまで合計7競技がこの雪上競技に含まれます。
特にスキージャンプは韓国でも映画「国家代表」で描かれたので関心を集めています。スキー板を履き、急傾斜面を時速90Km以上で滑り降りてきてジャンプ台から飛び出す姿はまるで鳥が飛んでいるように美しいものです。
では韓国選手がこのようなスキー競技でオリンピックに出場したのはいつからでしょうか。韓国のスキー競技の歴史についてスポーツ評論家のチェ・ドンホさんに聞いてみましょう。



韓国は冬季オリンピックでは氷とは仲が良い反面、雪とはあまり親しくないようです。韓国のスキーではじめてオリンピックに出場したのは1960年のアメリカ、スコーバレー大会からです。アルペンスキーの滑降にイム・ギョンスン選手が出場し61位を記録しました。キム・ヒユン選手はクロスカントリーの15kmに出場し最下位に終わりました。韓国人ではホ・スンウク選手がオリンピック5大会連続出場の記録を持っています。長野オリンピックのアルペンスキーの回転では21位になりましたが、それが韓国の持つオリンピック最高成績でした。そしてクロスカントリーではイ・チェウォン選手が、今年37歳の選手ですが、韓国クロスカントリーを代表するエースとして活躍しています

クロスカントリーのイ・チェウォン選手は今年37歳のママさん選手で、故郷が今回のオリンピック会場のある平昌です。高校在学中に国家代表に選抜され15年以上国家代表を続けてきました。国内の国体では63個の金メダルをとっており、この数字は夏と冬の国体を通して個人通算最多記録です。
またモーグルスキーのソ・ジョンワ選手も注目されます。去年の3月に平昌で開かれたモーグルのワールドカップで韓国の女子選手では歴代最高の6位に入賞しました。ではその他に注目される選手には誰がいるでしょうか。スポーツ評論家のチェ・ドンホさんです。



フリースタイルスキーのチェ・ジェウ選手とスノーボードのパラレル大回転に出場するイ・サンホ選手が注目されます。特にフリースタイルのチェ・ジェウ選手は現在世界ランキングが4位です。ワールドカップで4位、5位につけている選手なのでメダルも期待できるのではないでしょうか。
スノーボードのイ・サンホ選手は2013年に世界ジュニア選手権大会で9位に入った選手です。


フリースタイルのチェ・ジェウ選手はモーグルに出場しますが、モーグル競技は2回の空中回転がポイントです。コースの中間に二つのジャンプ台がありますが、ここでターンとジャンプ技術を競います。またバイアスロンにはロシア国籍から帰化した二人の選手も出場し、メダルを狙います。
それでは韓国選手以外の注目選手には誰がいるのでしょうか。スポーツ評論家のチェ・ドンホさんです。



オーレ・アイナル・ビョルンダーレン選手はノルウェーのバイアスロンの選手です。43歳で冬季オリンピックでこれまでに13個のメダルをとっており、これは歴代最多のメダル数です。夫人もバイアスロンの選手なのですが、オリンピックで金メダル3個、銅メダル1個をとっています。つまり夫婦あわせたオリンピックのメダル数が17個、この記録を平昌ではどれだけ更新するるか注目されます。

韓国がこれまでに歴代の冬季オリンピックで獲得したメダル数は合計53個です。そしてこれはすべて氷上競技、スケートでとったものです。果たしてこの記録を書き換えて、今回のオリンピックでは雪上競技、スキーでもメダルをとることができるのでしょうか。期待したいものです。

(Photo:Yonhap)
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