
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックを参観するため韓国を訪れていた北韓の張雄(チャン・ウン)IOC委員は、18日、健康上の理由で早めに日程を終わらせ、北韓に向かいました。
張雄IOC委員は、今月4日に韓国に入り、大会に先立って平昌で開かれた第132回IOC総会や選手村でのイベント、北韓芸術団の公演、開会式、オリンピック開催記念の写真展示会などの行事に出席しました。
平昌冬季オリンピックは25日まで開かれますが、現地の厳しい寒さの影響で張委員の体調が優れないため、予定を早めて北韓に戻ることを決めたということです。
張委員は仁川(インチョン)国際空港を出発して中国の北京を経由し、北韓に向かう予定です。
張委員は、1996年、韓国の三星グループの李健煕(イ・ゴンヒ)会長とともにIOC委員に選出され、2000年のシドニー夏季オリンピックの開会式では南北選手の初めての合同入場の実現に大きな役割を果たしました。
張委員はことし80歳で、IOC委員の定年を迎えます。
一方、平昌冬季オリンピックの閉会式は25日夜8時に行われます。