「半世紀という短い期間に韓国が大きな発展を成し遂げることができた秘訣を訊く質問に対する私の答えはいつも同じです。教育の力です」- パン・ギムン元国連事務総長
野外学校、1951
ⓒ KBS初等義務教育の実施
日本による植民地支配時代、ハングルを習うことができないまま成長した親の世代は、その辛い経験を自分の子にはさせたくないと思った。政府も教育を最優先すべき課題と考え、憲法で教育を受ける権利を保障するとともに、初等義務教育を明示した教育法を制定した。そして、1950年6月1日、全国的に義務教育が実施された。
テント学校、1951
ⓒ KBS韓国戦争中にも続いた学校教育
韓国戦争中にも韓国の教育熱は冷めなかった。命すら危うい状況に置かれても避難学校を作り、戦時連合大学を開校した。政府は中等学校の基準を定め、6-3-3-4制度、小学校6年間、中学校3年間、高校3年間、大学4年間の教育制度を導入した。
戦時連合大学、1951
ⓒ KBS義務教育の拡大
韓国戦争の停戦協定が締結された後、1954年の新入生から初等義務教育が施行され、1959年には教育を受けるのに適切な年齢にある子どもの95パーセント以上が就学した。1984年には中学校3年間の義務教育、2004年からは中学校3年間、親が教育費を負担しない無償教育が実施された。そして2021年からは高校の無償教育が実施されている。こうして韓国は短期間のうちに初等、中等教育だけではなく、大学教育まで普遍化のレベルに達した。
グローバルコリアの原動力となった教育
韓国人特有の教育熱と政府の投資、そして社会的な支援などが一つになって韓国の教育は質や量において目覚ましい成長を成し遂げた。そして、この教育は今日の大韓民国を支える原動力となった。