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「六七月の曇り日」ほか

#国楽の世界へ l 2025-07-29

国楽の世界へ

「六七月の曇り日」ほか
夏の最も暑い時期、昔の人々はお酒とご馳走を用意して、渓谷に遊びに出かけました。若者が先に行って網でお魚を獲ると、年配の人たちが大きな鍋やコチュジャン、野菜などを持参して集まります。獲ったお魚で、汁物を作り一緒に食べたものです。そして、予め冷やしておいたスイカで口直しをしました。「六七月の曇り日」という曲は、小川でお魚を獲る様子をユーモラスに表現した曲です。通りかかった子どもを呼び止めて、今からお魚を獲るから、うちに持ち帰り、おいしい料理を作っておくよう伝えて欲しいと頼むのです。それを聞いた子供は、今は忙しいからできるかどうか分からないと答えます。君も一緒に食べよう、と言っていたら、快く引き受けたかもしれません。それでは、パク・サンオクさんの歌で、フィモリ雑歌(チャプカ)、「육칠월 흐린 날、六七月の曇り日」という曲をお楽しみください。

作物は農夫の足音を聞いて育つという言葉があります。どんなに暑くても、朝晩見回りをし、草取りもしなければなりません。夏の田畑で草取りをするのは、想像以上に大変なことでしょう。脚はしびれ、蚊や虫に刺されて痒く、地面から熱気が上がり汗が流れます。そんな時、元気を出すために歌ったのが、草取りの歌です。今日は、済州島(ゼチュト)のキムメギの歌をお聴きいただきます。コ・ソンオクさん外みなさんの歌で、雑草のようにたくましく働く姿を描いた、済州島の民謡、「コムジルサデ」という曲をお楽しみください。

全羅南道(チョンラナムド)の島の地方には、「サンダイ」という独特な文化があります。名節や村の共同作業の際に、人々が集まり、歌を歌いながら楽しむ文化です。「サンダイ」という言葉の由来は明確ではありません。朝鮮時代の宮中では、山のように大きな舞台で、サンデフィという公演を行いましたが、この名前から由来した言葉だという説があります。または、日曜日を指す英語、サンデーから由来したという説もあります。朝鮮時代末、コムンドという島に駐屯していたイギリス兵が日曜日にお酒を飲んでいたとき、何をしてるのかと聴かれ、サンデーと答えたことが、サンダイになったということです。いずれにせよ、島の地方では、サンダイがあるから、この世の苦労も乗り越えられると言われました。それだけ、地域に根ざした遊びの文化です。それでは、今日の最後は、韓国の南西の端にある島、カゴドで歌われた「サンダイ」をご紹介いたします。チョン・イドゥクさん外の歌でお楽しみください。

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