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「梅の歌、メファガ」ほか

#国楽の世界へ l 2020-02-05

国楽の世界へ


昨日は立春でした。立つという漢字に春と書いて、春が起き上がるときだという意味です。韓国のことわざに、立春には陶製のカメが寒さで割れるという言葉があります。春を待ち望む気持ちが大きいだけに、冬の寒さがより寒く感じられるのです。でも、南の地方では既にツバキの花が満開です。梅も花を咲かせはじめています。私たちが気づかないうちに、春が少しずつ近づいてきているのです。今日の最初は、「梅の歌」という曲です。花が咲きそうで咲かない状態が続き、ある日急に満開すると、どんなに嬉しいでしょうか。そんな歌詞の歌です。イ・ユンジンさんの歌で、「梅の歌、メファガ」という曲をギターと笛ピリの演奏でお楽しみください。


立春になると、昔の農夫は、麦の根本で占いをしました。麦の根を抜いて、根っこの数が多いと豊作、少ないと凶作だと信じたそうです。この時期になると、貧しい民は食糧が底をついてきます。韓国ではこの時期を指して、「ボリッコゲ」といいます。ボリは麦という意味ですが、麦が根を下ろすのを待ち望み、大変な時期を乗り越えたいという気持ちがこもっている言葉です。今週の土曜日、2月8日は、旧暦の1月15日、小正月です。昔は旧正月よりも色んな風習があったそうです。村の祭祀を捧げたり、綱引き、手を取り合って踊るカンガンスルレなど、村の人々がみんなで楽しむ風習がありました。農作も、海で漁をすることも、全て一人ではできないことです。なので、新年の最初の満月の日に、村の人々が集まって絆を確認したのです。豊かな一年になることを祈願したものです。カンガンスルレは、南道(ナンド)地方の海辺に伝わる、婦女の踊りです。みんなで手を取り合って円をつくり踊る遊びです。昔の人々は、太陽は男性、月は女性に例えました。女性は、多産と豊作を意味しました。満月の日に女性が手を取り合って踊るのは、それ自体が豊作を祈願することだったのです。今度は、ナムウォン国楽芸術高等学校の生徒たちの歌で、「カンガンスルレ」という曲をお楽しみください。


女性が外出することは、そう簡単ではありませんでした。でも、小正月になると、カンガンスルレをしに行くということを名目に、夜通しで歌を歌って楽しむことができます。南道の女性は、この日が来ることを指折り数えて待ち望んでいたそうです。年齢や歌ができるかできないかにかかわらず、みんなで走り回ると、絆も深まるものでしょう。昔の学者ソンビも、思うままに夜遊びができるわけではありませんでした。遊ぶとしたら、家でお酒、またはお茶をしながら詩を歌うくらいです。ソンビの詩の中に、月の明かりに関する面白い詩があります。月が照らすと障子紙に影ができたようです。愛する人が来たかと思い急いで出てみました。ところが、キリの木が風で揺れていただけなのに、ソンビが勘違いをしていたのです。今日の最後は、この内容を歌う曲です。イ・ドンギュさんの歌で、「男唱歌曲、言楽、碧紗窓(ビョクサチャン)、언락벽사창이」という曲をお楽しみください。愛する人が来たかと思って急いで外に出たソンビは、がっかりしたことでしょう。でも、夜だったから良かったものの、昼間であったら人に見られて笑われるところだったという内容です。

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