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新羅時代の遺跡を再発掘

#マル秘社会面 l 2020-09-09

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

国立中央博物館は、日本が植民地時代に発掘した慶州の瑞鳳塚(ソボンチョン)を、2016年から2017年にかけて再発掘し、今月7日に新たに明らかになった事実を盛り込んだ報告書を発刊しました。報告書によると、瑞鳳塚の再発掘の過程で、墓の護石の周辺に大きな壺を置いて墓の主人に料理を捧げた祭祀の跡が見つかったということです。

さらに祭祀用の壺が27個もみつかり、これらの壺からは計7700点の動物の死骸が確認され、このうち貝類が1883点、魚類が5700点と大半を占めていました。そしてその中にはウニや料理の難しいフグ、さらにはイルカやクサガメなども含まれていました。

国立中央博物館・考古歴史部のキム・デファン学芸研究士は、「今回確認された動物の死骸は、新羅の墓の祭祀だけでなく、当時の人々の食生活を知らせる資料です。新羅の王族がクジラ、フグ、ウニなど多彩な食生活を楽しんだことがよく分かります」と説明しています。

慶州瑞鳳塚は、慶州大陵苑(テルングワン)一帯の新羅王族の墓の一つで、西暦500年ごろに作られており、二つの封墳(ホンフン)、ド饅頭が並んでいる双墳の形式です。先に作られた北墳は1926年、南墳は1929年に日本によりそれぞれ発掘されていました。

一方、同じ慶州の他の古墳からは金冠など多数の金の装飾品が新たにみつかり、こちらも注目が集まっています。文化財庁と慶尚北道・慶州市は今月3日皇南洞(ファンナムドン)120-2号墳の発掘現場から墓の主人の頭の先から足の先まで装飾している6世紀前半に制作された装身具一切をみつけたと発表しました。

今回見つかったのは、頭にかぶる金銅冠、顔の部分の耳飾り、足元におかれた金銅の靴などです。この墓の主人は女性だとみられ、身長は170㎝前後だったものと推定されます。

今回の発掘調査を担当した新羅文化遺産研究院のキム・グォンイル研究員はユーチューブでの説明会を通じて「一般的に遺物から墓の主人の性別を区別しますが、耳飾り、青銅のコテなどが見つかった反面、男性の墓からみつかる刀が無いことから見て女性の墓であると推定されます」と語っています。

また文化財庁は今回の発掘調査で金銅冠と耳飾り、胸当て、腰帯、腕輪、指輪、靴の装身具一式が見つかり、今回のようにすべてがそろって出土したのは1973年以降初めてのことだとしています。

キム研究員は「規模は小さい墓だが装身具一切が見つかったことから見て、墓の主人公は貴族の中でも最上位の階級か、王族だったものと見られる」と話しています。

慶州に行くと町の中にたくさんの古墳があるのが目につきます。その中には今回のようにまだ詳しい調査が行われずに眠っているものも多数あるのでしょうか。日本からもたくさんの観光客が訪れ、歴史のロマンを感じる慶州です。ますますロマンが広がりそうです。

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