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経済

細菌検出センサーを開発・製造する「ザ・ウェーブ・トーク」

#韓国技あり企業 l 2020-04-20

ⓒ THE.WAVE.TALK

きょうご紹介した企業は、大田(テジョン)市儒城(ユソン)区にある中小企業、「ザ・ウェーブ・トーク」です。「ザ・ウェーブ・トーク」は、2017年に設立された企業で、細菌を速くて正確に検出するセンサー技術を保有しています。

「ザ・ウェーブ・トーク」がKAIST=韓国科学技術院と共同で開発した技術は、「位相共役鏡」という現象にもとづくもので、光の入射・反射の経路を測定するセンサーです。鏡反射では、反射する光の入射角と反射角は等しいという反射の法則が成り立ちます。ところが、細菌がついている物質は、それに当たって反射された光の経路が微妙に変わります。レーザーを照射し、入射光と反射光の違いをディープラーニング技術を用いて分析すると、その物質の構造や、その物質内の異物、あるいはその異物の種類を割り出すことができます。 

「ザ・ウェーブ・トーク」の細菌検出センサーは、水質を測定したい液体をコップに入れてセンサーの上に置くだけで、スマートフォンを使って10秒以内で汚染度の測定ができます。価格も1000万ウォン以上もする従来の濁度計より100倍以上安くなっています。10万ウォンくらいで、いつ、どこでも、カップに水を入れるだけで水質を測定できる家庭用センサーを、この夏に発売する計画です。

水は、食品、医薬品、化粧品、さらには半導体チップまで、様々な製品の製造に不可欠です。これらを製造する際に使われる水に細菌や異物が混ざり込むと、製品は不良になってしまいます。「ザ・ウェーブ・トーク」の技術は、これらの分野で活用できると期待されています。

「ザ・ウェーブ・トーク」はことし、アメリカ・ラスベガスで開かれたCES=世界最大級の電子機器の見本市に誰でも簡単に水質を検査できる製品を出展し、「イノベーションアワード」を受賞しました。

「ザ・ウェーブ・トーク」のキム・ヨンドク代表の名刺には、「地球上で最も多くの命を救う会社」というフレーズが刻まれています。この目標の達成に向けて、「ザ・ウェーブ・トーク」は今も研究開発に励んでいます。


ⓒ THE.WAVE.TALK

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