セウォル号惨事から10年、記憶と記録
2024-04-19
自動車の電動化や在宅勤務の広がりなどを受けて、基幹部品である半導体が品薄状態になっています。こうした現象は今後も続くとみられ、半導体市場の活況が予想されています。
サムスン電子は28日、去年の営業利益は36兆ウォンで、前年に比べて30%増えたと発表しました。実績をけん引したのは半導体で、半導体部門の営業利益は18兆8000億ウォンと、サムスン電子全体の営業利益の半分以上を占めています。
去年、サムスン電子の半導体部門の実績は、アメリカのインテルと台湾のTSMCに次いで世界3位となっています。台湾のTSMCは、ファウンドリ専門企業です。ファウンドリとは、顧客の要求に応じて半導体チップを製造・提供する会社です。ファウンドリが急浮上した背景には、半導体市場が大きく変化したことがあります。5G=第5世代移動通信、AI=人工知能、自動運転車が本格的に普及し始め、標準化された半導体チップが多く使われた時代から、アップルやアマゾン、グーグルなど各企業がそれぞれカスタマイズしたチップを設計し、使用する時代にシフトしているのです。
去年、世界のファウンドリ市場で、サムスン電子は16.4%のシェアを占め、TSMCに次いで2位となりました。業界では、ファウンドリ市場をリードしているTSMCとサムスン電子が、今後、大規模な投資を行い、激しい首位争いを繰り広げるとみています。
サムスンが半導体市場で覇権を握るための競争に勝つためには、迅速な投資と顧客の獲得が重要です。サムスン電子はおととし、向こう10年間133兆ウォンの投資を行うと発表しました。サムスン電子のほかにも、ファウンドリ市場で世界10位の韓国の中堅メーカー「DBハイテック」、それにSKハイニックスの子会社でファウンドリ専門企業である「システムIC」も競争力確保に向けた取り組みを強化しています。
好調な半導体市況、そうした中で押し寄せる大きな変化の波に力強く立ち向かう韓国企業の今後を見守っていきたいと思います。
2024-04-19
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