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文化

廉想涉(ヨム・サンソプ)の短編小説「電話」

#ラジオ図書館 l 2019-11-05

ラジオ図書館

ⓒ Getty Images Bank

廉想涉(ヨム・サンソプ)の短編小説「電話」は、固定電話が普及し始めた1920年代、主人公の家に設置された電話をめぐる若い夫婦の葛藤を通じて当時の中産階級の姿を描き出しています。



「あなた、今、電話がかかってきたわよ。」


一言鋭く言い放った妻は気まずい表情を隠し、

こみ上げてくる笑いをこらえ、同時に怒った気配も見せなければならず、

そんな複雑な感情が顔に出たのではないかと夫と視線を合わせなかった。

しかし、夫は妻のきゅっと結んだ唇とうっすらと笑いを浮かべた目に気づいた。


「電話が来たとはうれしいことじゃないか!念願が叶ったというわけだ。」


若い夫は一昨日の夜、料亭で酒を飲みながら、

妓生(キーセン)のチェホンに自慢したくて

その日取りつけた家の電話番号を教えてやったことを思い出した。


“나 좀 보세요 지금 전화가 왔에요”


한 마디 톡 쏘고 나서 어색한 빛을 감추랴,

복받쳐오르는 웃음을 참으랴, 성을 내어 보이랴,

꼭 다문 입술이 눈웃음과 함께 쫑긋쫑긋하는 게

주인의 눈에 스치어갔다.


“전화가 왔으면 그런 반가울 데가 있나! 인제는 소원 성취했구려”


젊은 주인은 그저께 밤에 요릿집에서 술을 먹다가

채홍이에게 자랑삼아서 

그 날 저녁때 맨 전화번호를 가르쳐 준 것이 인제야 생각났다.



#インタビュー:ソウル大学国語国文学科 パン・ミノ教授        

この場面には小説が書かれた時代の韓国社会の雰囲気を知ることができます。主人公の若い男性は堂々とした態度で妓生(キーセン)のいる料亭に通い、そんな話を妻にも隠そうとしません。また、妻はそんな夫に焼きもちを焼きますが、それ以上は何も言いません。そんな当時の韓国社会の雰囲気を見せてくれる媒介として電話が登場しています。二人の姿は男性中心的だった当時の社会的雰囲気に対する作家・廉想涉(ヨム・サンソプ)らしい風刺と言えます。



「こんなことがあるから人生は面白いんだわ。」


妻がこんなに楽しそうな顔をするのは結婚以来初めてだろう。


「ふん、結局、その父親がチェホンの家のキムジャンをしてやったことになるな。」


妻は安心したようにニコッと笑い

服も着替えず李主事にそっと顔を寄せて話します。


「あなた。もう一度、電話を取りつけてみましょうか。」


夫は妻の顔を見ながら呆れたように笑うだけだった。


“가다간 이런 일두 있어야 살 자미가 있는 거야”


아씨의 신기가 이렇게 좋기란 결혼 이후에 처음일 것이다.


“흥, 그 영감 결국 채홍이에게 김장 해 준 셈이군” 


인제야 안심이 되었다는 듯이 아내는 샐쭉 웃다가

옷도 채 못 벗고 이주사 턱밑에 다가와앉아서 조르듯이 의논을 한다.


“여보, 우리 어떻게 또 전화 하나 맬 수 없소?”


남편은 하 어이가 없어서 웃기만 하며 아내의 얼굴을 빤히 들여다 본다.




作家:廉想涉(ヨム・サンソプ)(1897.8.30. ~1963.3.14.、ソウル生まれ)

デビュー:1921年 短編小説「標本室のアオガエル」

受賞:1971年 銀冠文化勲章など文化勲章など多数

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