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文化

「平時調(ピョンシジョ)、東の窓が」ほか

#国楽の世界へ l 2022-01-03

国楽の世界へ

「平時調(ピョンシジョ)、東の窓が」ほか

朝鮮時代の学者ソンビは、島流しになっても従来と同じような生活を心がけていたそうです。家族と離れ環境が脆弱になっても、いつものように本を読み、周りの人々を助けることを考えました。朝鮮時代中期、ナム・クマンという方は、韓国の東、江原道(カンウォンド)という地方で、約2年間島流しの生活をしました。この期間、地域の住民に文字を教え、産業を奨励するなど、多方面で尊敬されたといいます。そのとき作った時調(シジョ)、「東の窓が明るくなったか」という作品は、韓国の人であればだれでも知っている詩です。農夫であるなら誠実に農作をしなければならないという内容です。学生は勉強をし、漁師は魚を獲り、官吏は国に仕え、それぞれ自分の立場で一生懸命生きようという気持ちが読み取れる作品です。今日の最初は、「平時調(ピョンシジョ)、東の窓が、동창이」という曲を、イ・トンキュさんの歌でお楽しみください。


新年をむかえ、今年も色々な計画を立てられたでしょう。新年になると計画を立てるものの、多くの方が失敗を繰り返すことがあるといいます。ダイエット、運動、自己啓発、外国語の勉強、本を読むことなどだそうです。みなさんはいかがでしょうか。昔は、新年を迎えるとき、門の前にふるいをかけておくことがありました。悪鬼が寄ってきても、ふるいの穴を数えているうちに朝方になって家に入ってこれないということです。また、斧を持った人の絵や、龍やトラの絵、文字などをかけることもありました。これらは全て、悪鬼を退けられると信じたものです。そして、旧暦の1月15日、チョンウォルテボルムという日まで凧を飛ばし、当日に糸を切って飛ばす風習もあります。これは厄払いをして飛ばしてしまうという意味です。農楽隊プンムルペが土地の神を踏み歩いたり、お経を専門にする人を招いて家の平安を祈願することもありました。すべてのことは新年を迎えて悪いことは退け、祝福があることを祈願する儀式です。今度は、平安道(ピョンアンド)と黄海道(ファンヘド)地方で目が不自由な方が唱えるお経を、面白く再構成した、「祝願経、축원경」という曲を、キム・ユリさんの声でお楽しみください。


昔の人びとは自然や先祖などを対象に祈りました。太陽や月に向かってお辞儀をし、季節が変わったり名節になると先祖を訪ね、家族の健康や平安を祈りました。太陽や月、先祖が本当に助けてくれるのかということより、常に祈る気持ちで生きること、毎日謙虚な心で努力することが重要なんだと思います。今日の最後は、かまどの神についてです。チョ・サンヨンさんの歌で、「かまどの神の歌、조왕풀이」という曲をお楽しみください。かまどの神は台所にいる神で、家の中の神々の中でも高い位置であったそうです。この神をしっかしともてなしてこそ、食べ物が豊富になり、家族が健康になれると信じたようです。

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