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論点

韓国株式市場が活況

2021-01-09

ニュース

ⓒYONHAP News

韓国の株式市場が活況を呈しています。

韓国の総合株価指数(KOSPI)は7日、3,041.53で取引を終えました。

総合株価指数は6日まで7営業日連続で上昇、6営業日連続で過去最高値を更新し、取引中に初めて3,000を突破しました。

この日は機関投資家と外国人投資家の利益確定売りに押されて終値は2,968.21まで下げましたが、翌7日には前の日より63.47ポイント上昇、3,031.68で取引を終え、終値でも3,000を超えました。

2007年7月25日に2,000を超えて以来、13年5カ月ぶりです。

総合株価指数は新型コロナ禍で市場が急落した去年3月19日に1,457まで下がりました。

当時、機関投資家と外国人投資家は売りに転じましたが、多くの個人投資家が市場に参入、買い支えたことで下げ幅が縮小し、市場が持ち直すことにつながりました。

総合株価指数が3,000を超えたのは二つの側面から注目されています。

まず、新型コロナ禍の中でも株価が大きく上昇したのは、韓国経済が十分持ち直すことができるという信頼感を投資家に与えていることを意味します。

また、これまでの株式市場は機関投資家や外国人投資家によって左右されてきましたが、今回の上昇は個人投資家が主導しました。

昨年は、機関投資家は25兆5000億ウォン、外国人投資家は24兆5000億ウォンを売り越しましたが、そうした中でも個人投資家は47兆4000億ウォンを買い越し、総合株価指数の下げ幅を縮小、上昇に転じさせました。

個人投資家の市場参入は株式投資人口の拡大にもつながり、今後とも株価の安定にプラスに作用するとみられます。

個人投資家の預託金は5日の時点で過去最高の69兆4409億ウォンとなっていて、個人投資家がさらに株を買う余力は十分あります。

昨年末からは外国人投資家の買いも殺到しています。

外国人投資家の買いが殺到しているのは、韓国経済が新型コロナウイルスの感染拡大から力強く回復し、需要拡大に拍車をかける兆しがみえているためと分析されています。

個人投資家の預託金は過去最高水準で、外国人投資家も買いに転じていることから、総合株価指数は3,000台を維持する可能性が高いとみられています。

ただ、最近の株価上昇についてはバブルを懸念する声もあります。

株価上昇は、新型コロナ禍の影響で市場に大量に供給された流動資金が株式市場に一気に流れ込んだことによるもので、業績が下支えできない企業が一時的に高い評価を受けたあとに一気に暴落する事態もあり得るからです。

一方で、代表的な証券会社6社の信用供与残高は15兆6616億ウォンで、半年で20%以上増えており、株価が一気に暴落するようなことになれば、個人投資家は大きな損失を被ることになります。

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