川瀬和広 在韓日本大使館 公報文化院長とのインタビュー
2023-12-01
ⓒ YONHAP News, Statistics Korea
統計庁は先月29日に、世代別の所得と消費に関する統計を発表しました。
それによりますと、2020年は、全ての年齢層の消費総額が1081兆8000億ウォン、労働所得の総額は984兆3000億ウォンで、所得より消費が多く、97兆5000億ウォンの赤字となりました。
世代別に見ますと、15~60歳の労働が可能な年齢では167兆2000億ウォンの黒字でしたが、0~14歳までは141兆8000億ウォンの赤字、65歳以上も122兆9000億ウォンの赤字でした。
個人のライフサイクルを通した消費と所得の変化を見ると、16歳で最も赤字幅が大きく、27歳から黒字に転じ、43歳で黒字幅が最も大きくなります。
その後、61歳で再び赤字に転じます。
生涯を通じて黒字の期間は33年間ということになります。
一人当たりの収支のバランスを見ると、最も赤字幅が大きい16歳の場合、教育費などの支出が大きく増えますが、所得はほとんどないことから、支出のほぼ全体が赤字となり、3370万ウォンの赤字でした。
逆に、黒字幅が最も大きくなる43歳では、1726万ウォンの黒字となります。
数字の上では、43歳が人生の黄金期となりますが、一方でこどもの教育費や親への仕送りなどで経済的な負担が最も大きい時期でもあります。
61歳からは赤字の人生が始まります。
この時期から医療費などの支出が増え、赤字の最も大きい部分を占めるようになります。
注目されるのは、人生で黒字に転じる年齢は27~28歳と比較的大きな変化はありませんが、赤字に転じる年齢は年々高齢化しているということです。
赤字に転じる年齢は2010年は56歳でしたが、10年後の2020年には61歳になりました。
これは働くことで収入を得る期間がそれだけ長くなっていることを意味するとともに、平均寿命が延びていることや人口の高齢化が進んでいることなどが影響しているとみられます。
2023-12-01
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