メニューへ 本文へ

© Getty Images Bank

先日、大韓航空の会長が亡くなりましたがそのニュースを見ていた友人があれは「火病(ファッピョン)」だと言ったんです。火病、よく聞きますが、どんな病気なんですか、韓国人だけに見られる病気だという話も聞きましたが。

先週から韓国らしい病気についてご紹介していますが、今日お話する「火病(ファッピョン)」も韓国特有の病気です。「火」の病気と書く「火病」と呼ばれたり、「鬱火病(ウルファビョン)」とも呼ばれます。

どんな症状かと言うと、怒りを抑制することでストレス障害を起こす精神疾患で、疲労、不眠、パニック、切迫した死への恐怖、不快感、食欲不振、消化不良、動悸、呼吸困難、全身の発熱、首やみぞおちにシコリがあるように感じるなどがその症状です。

かつては患者の80%以上が女性でした。それも40代から50代の女性が多いと言われました。封建的な家庭内でいろいろと我慢を強いられてきた女性が、そのストレスに耐え切れずに起こすと思われてきました。この病気はアメリカの精神医学会でも韓国人に特有の病気と認められており、韓国語のファッピョンがそのまま使われています。

東洋医学では火病とは、抑鬱した感情発散せず、抑制したこる経性的鬱火)によってれるてのす。この感情には、り)、び)、思慮)、い)、しみ)、れ)、き)の7つの感情七情)があり、ずしも「る」ことだけによって発病するものではない」説明しています。

最近は男性患者も増えています。会社でのストレスが男性にも火病を起こしているということです。そういう意味で、家族の不祥事で世論の批判を浴び、株主総会で取締役のポストを失った大韓航空の会長のことを「火病」だというのも、そうかもしれないと思われます。

また火病も年代別に違いがあるという研究結果もあります。中年以上の女性に現れるのは典型的な火病ですが、 最近では「怒りを抑えられない」「すぐにカッとする」などの症状を訴え、「火病」だと言って精神科を訪れる若者が増えているといいます。自ら精神科を訪れるほどですから、まだ余裕がある気もしますが。とにかく「火病」の症状も時代と共に変わりつつあるということでしょうか。

おすすめのコンテンツ