米が足りなかった時代、餅は普段食べられるものではなく、特別な日や祭祀に供えられていた。 「飯の上に餅」、「餅を見たついでに祭祀をする(偶然いい機会に恵まれたときに、やろうとしていたことをやってしまう)」ということわざもある。餅の中でもうるち米でつくった白い餅の「ペクソルギ」は白い雪のような餅という意味で、子どもが生まれて100日目の日にペクソルギを100人に配って食べてもらうと子どもが無病で長生きするといわれていた。
主な材料 :
うるち米の粉(上新粉)カップ10、水大さじ2、砂糖カップ1/2
チェリー/ココアのペクソルギ (上新粉カップ1当り) : 缶詰のチェリーを細かくみじん切りにしたもの小さじ1/2、ココアパウダー小さじ1/2ヤンニョム(味付け) :
飾り : 干しなつめ、栗、胡桃少々
うるち米を1日ぐらい水につけたあと水気を完全に切り、フードプロセッサーなどにかけて粉にする。 うるち米の粉に水大さじ1-2を加え手でこね、濾す。 砂糖を加えて混ぜもう一度濾す。 蒸し器に濡らした布を敷く。その上にいろいろなデザインの型を置き、濾した粉で中を埋める。 蒸し器の水が沸騰したら④を入れ、濡らした布で覆い、蓋をする。蒸し器の蓋から湯気がもれないようにする。 強火で25分ぐらい蒸した後火を止め、大きな器に餅を出す。 花の形に切った干しなつめ、胡桃、栗などをのせる。 ☑ うるち米を粉にするときは、水につけたうるち米をフードプロセッサーにかけ、ふるいにかける。これを何度も繰り返し、細かい粉にする。
☑ おいしく蒸すには適度の水分が必要なので、少しずつ水を加えながらこねる。粘度は、手でにぎってみて手のあとがつくくらいが目安。
☑ 砂糖を加えてもう一度濾すと、砂糖が均等に混ざる。
☑ チェリー、ココアパウダーを使って色を出すときもつくる要領は同じ。ただ砂糖は加えなくてもよい。
☑ うるち米の粉で型を埋めるとき、粉を手で押すとうまく蒸すことができないので、手で押さないようにする。
☑ 湯気が外に出てしまうと、餅を均等に蒸すことができない。
キム・スジン院長: 韓国料理研究家
現在、韓国の味研究会理事、フード・アンド・カルチャー・コリア・アカデミー院長
韓国で初めての「映画の飲食監督」として、料理の新分野を開拓
代表作 <霜花店(サンファジョム)−運命、その愛>、<美人図>、<王の男>、<食客>