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政治

尹大統領と最大野党代表との初会談 平行線

Write: 2024-04-30 13:33:21Update: 2024-04-30 13:43:42

尹大統領と最大野党代表との初会談 平行線

Photo : YONHAP News

尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は初めて会談し、話し合いは幅広い分野に及んだものの、ほとんどの懸案について平行線をたどりました。 
 
尹大統領は29日、李代表をソウル龍山(ヨンサン)の大統領室に招き、就任後、初となる最大野党代表との会談を行いました。
 
会談が実現した背景には、今月10日に行われた総選挙で与党が惨敗したことに加え、尹大統領と野党や国民との対話が不十分だという指摘を意識したものとみられています。
 
会談は午後2時から2時間あまりにわたって行われました。
 
李代表は、尹大統領が複数の法案に拒否権を行使したことに対して遺憾の意を表明し、あらためて法案の成立に向けた協力を要請しましたが、尹大統領は、そのほとんどに対して難色を示したということです。

尹大統領が拒否権を行使し廃案となった法案のなかには、おととし発生した梨泰院(イテウォン)転倒事故の真相究明や被害者への支援策をまとめた特別法案や、大統領夫人の金建希(キム・ゴニ)氏の不正疑惑について特別捜査を可能にするための法案などが含まれます。
 
李代表はまた、物価高への対応として、国民全員に対し1人25万ウォンの支援金を支給することを求めましたが、尹大統領は、「より効果的な支援が望ましい」として、事実上、反対する考えを示しました。
 
日本に対する外交方針について、李代表は、「独島(トクト)や歴史問題、核汚染水などの問題において、国民のプライドが損なわれないよう、積極的に取り組んでほしい」と伝えました。
 
一方、政府が推し進める医学部の定員の増員をめぐる問題に関しては、唯一、尹大統領と李代表の意見が一致しました。
 
大統領と最大野党代表の1回目の会談は、全体としては平行線をたどりましたが、今後も必要に応じて話し合いを行っていく必要があるという認識を共有しました。
 
会談の成果について、大統領室は、「よりよい対話と与野党の協力に向けた第一歩を踏み出した」と評価した反面、「共に民主党」は「大統領には政策を変えようとする意志がないように見受けられた」として、ネガティブな反応を示しました。

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