ファヤンジョク(華陽炙)は、ゆがいた桔梗の根や牛肉、きのこ類を同じ大きさに切り、味付けしてあぶり串に刺した料理。多様な材料が華のようにきれいで、王室の特別な宴に出されていた。朝鮮の22代目の王、正祖（ジョンジョ）の母、惠慶宮（へギョングン）洪（ホン）氏の60歳の誕生日の宴にも出されたという記録がある。

主な材料 :
牛ランプ200g（味付け：しょうゆ大さじ2、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1、ごま小さじ1、こしょう小さじ1/4）、干ししいたけは5枚（味付け：しょうゆ大さじ1、砂糖小さじ1、にんにくのみじん切り小さじ1/2、ごま小さじ1/2、ごま油小さじ1）、桔梗の根100g（塩小さじ1）、きゅうり半本（塩小さじ１）、にんじん100g（塩小さじ1）、卵4個（塩小さじ1/4）、細かく砕いた松の実大さじ1、油少々、材料を刺す串10本

ヤンニョム（味付け） :




☑ すべての材料を、厚さX長さX幅(0.5cmⅹ1cmⅹ6cm)に揃えるのがポイント。ただ牛肉は焼けると縮むので、大きめに切る。
☑ 材料をゆがくときに塩を加えると色と味がさらによくなる。
☑ 串に刺すときは、材料の上から1cmぐらいのところから刺すようにすれば、きれいな形に仕上がる。全部刺した後は、串が長いので、手でつまむことができるくらいの長さだけ残して串を切る。
☑ 色がきれいに映えるように、まずしいたけ➝桔梗➝にんじん➝黄色のジダン➝きゅうり➝白のジダン➝牛肉の順に刺す。


キム・スジン院長: 韓国料理研究家

現在、韓国の味研究会理事、フード・アンド・カルチャー・コリア・アカデミー院長
韓国で初めての「映画の飲食監督」として、料理の新分野を開拓　
代表作　＜霜花店（サンファジョム）−運命、その愛＞、＜美人図＞、＜王の男＞、＜食客＞