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ライフスタイル

修学能力試験まであと1週間

#マル秘社会面 l 2018-11-07

玄海灘に立つ虹

ⓒ Getty Images Bank

韓国の11月の季節の風物はキムジャンと修学能力試験です。今年も来週15日に修学能力試験が全国一斉に行われます。それと関連して早くもいろいろな話題が出ていますので、まとめてご紹介したいと思います。

リスナーの皆さんは覚えていらっしゃるでしょうか。去年は慶尚北道浦項地震の影響で試験が1週間延期されるという非常事態が起きました。その影響は翌年の入学式の日付まで変更されるほど大きいものでした。そのため今年は修学能力試験を主管する韓国教育課程評価院はこれまでにない苦労をしています。何かといいますと、


1.地震リスクに備えて、修学能力試験の問題を普段の年の2倍出題し

2.そのため出題の負担が大きいということで、出題してくれる先生探しに非常に苦労し、

3.さらに今年、評価院自体がソウルから忠清北道に移転したため休職する人が増え職員自体が減ってしまった


さらに最近ではまた慶州などで小さな地震が発生しており、教育部は緊張しています。教育部の関係者は

「行政安全部と気象庁をつなぐホットラインを作って運営しており、毎日地震の動向を綿密にチェックしています」

と話しています。問題を出題する先生方は修学能力試験が終わるまで合宿し、家族との通話さえ禁止される完全なる監禁状態に置かれることは有名な話です。今年は予備の問題まで加えて、これまでの2倍の問題を出題しなくてはならないので、その分、合宿期間も普段より12日増え、出題の先生たちは10月1日から来週15日まで合宿状態です。

また試験の当日に教室で受験生たちを監督する、監督官もなりてがなくて苦労しています。修学能力試験の監督官は主に、試験の行われる学校の先生たちが行います。しかし先生たちは

「一日中、緊張しながら立ち通しのうえに、何か問題でも起きれば大きな責任を負わなければなりません。朝730分に出勤し、10時間以上の立ち通し状態です。また受験生の妨害にならないように服装など細かい部分まで神経を使います。その身体的、精神的な苦労に比べてその報酬は少なく、試験前日の予備招集日と試験当日の2日間で12万ウォンほどです。」

全国的に試験の監督官は7万5600人が必要ですが、これは全国の中学・高校の教員14万人のおよそ半分の数字です。これは試験の教室1室あたり2人の監督官が配置され、さらに4時間目の時間にはその数が3人に増えるからです。

修学能力試験、受験生やその家族にとっては一生に一度、人生を左右するような大切な日ですが、それを準備する教育部や先生方の苦労も並々ならないと実感しました。

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