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© YONHAP News

今後、韓国の科学技術で生み出された製品が「科学文化財」として登録され、保護されることになりました。

今月7日、「科学館の運営・設立に関する法律」修正案が国会本会議で通過しました。文化財保護法においては50年以上経ったものしか保護の対象にならないため、国立中央博物館によると、国内で初めてとされる科学技術関連の遺産203件のうち94件は紛失しているとということです。今後は、科学技術に関連した文化遺産を経年に関係なく保護、管理していくことになります。

科学文化財に登録されるだろうと目されるもののうち、代表的なものは下記のとおりです。
 ・国産自動車(1955)…車名「始発」。自動車整備士が、米軍払い下げのエンジンなどを利用してドラム缶素材の車体で製作したジープ車。発表後に多くの注文が入ったためその契約金をもとに量産を開始し、3,000台が製作された。
 ・ヒュンダイ・ポニー(1975)…韓国初の固有モデル。フォードとの提携で製作。エンジンは三菱自動車。
 ・VD-191(1966)…金星(現LG)製モノクロテレビ。日立の技術援助による。金星社はラジオ(1959)、扇風機(1960)、冷蔵庫(1965)、エアコン(1968)、洗濯機(1969)など、60年代に次々と初めての国産商品を発表し、韓国の人々の生活に革命を起こした。
 ・カラーテレビ(1974)…亜南産業と松下電機の合弁会社「亜南ナショナル」製。76年にはサムスン電子が完全国産技術によるカラーテレビの生産を開始した。韓国でカラーテレビ放送が始まったのは1980年。
 ・PC SE-8001(1981)…三宝コンピューター(現TG)のPC。初めて輸出(カナダ)された韓国製PCでもある。
 ・アリラン1号(1999)…韓国航空宇宙研究院がアメリカの自動車部品メーカーの技術を導入して開発した多目的実用衛星。

国立中央科学館は現在、登録の準備を進めているということです。これまで韓国の科学技術発展に貢献した重要な科学技術資料が損なわれていましたが、今後法的根拠によって保存・管理することになり、将来的な技術発展にもつながるだろうと期待されています。

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