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ライフスタイル

ネットスーパーで過ごした3週間

#マル秘社会面 l 2019-01-16

玄海灘に立つ虹

© YONHAP News

働くママがスーパーに行かずに、ネットスーパーだけで3週間暮らしてみたという興味深い記事があったのでご紹介します。利用したのはクパンという名の、韓国で一番大きなソーシャルコマース企業です。ここは日本のソフトバンクも投資している企業で、去年は売上げ目標5兆ウォンとかかげていました。アメリカの経済誌はクパンのことを、「韓国のアマゾン」だと紹介していました。

2014年に赤ちゃん用の紙オシメ、粉ミルクを中心に開始した宅配を始めたクパンのロケット配送、これは注文から24時間以内に配送するというサービスですが、現在は500万個の商品を取り扱っています。子供のおもちゃも、ホットカーペットも、釣りざおも、ペットの栄養剤も翌日到着を保証します

そのクパンが最近一番力を入れている新規サービスが新鮮食品の深夜配送「ロケットフレッシュ」です。これは深夜0時までに注文すれば翌朝の7時までに配送というサービスです。夜注文すれば、朝食の準備をする前に、あるいは出勤する前に玄関に必要な食材がとどいているということです。

現在、ソウル、仁川の全地域と京畿道の大部分の地域でこのサービスが実施されています。では今後、街のスーパーに行かずにネットスーパーだけで暮らしていく世の中が来るのか、働くママが4人家族の3週間の生活で実験してみました

結果をまとめると、

1、働くママにとっては有能な秘書となる。2、買えない物はほとんどないが、だからといって何でも買えるわけではない。3、品質面ではマーケットよりも一段劣る。4、どんどん増えていく宅配ゴミ、宅配ボックスが気になる。

というものでした。これまでのように週末に1週間分の食材を買いに、人で込み合うスーパーに行かなくても良いので、暮らしに時間的な余裕が生まれた。子供たちとスーパーに行き、買わなくてもよいおもちゃまで購入することもなくなり、経済的にも節約になったなどの、感想もありました。では買えない物は何かといいますと。

ゴミ捨ての際に必要な自治体ごとに指定されているゴミ袋は取り扱っていませんでした。またロケット配送にはオレンジジュースはありましたが、リンゴジュースはありませんでした。20181225日基準でロケット配送が可能の商品は2080種類です。

最後に宅配ゴミの問題について環境部の関係者は

「スチロポールは出来るだけ使用しないのが環境には良いのですが、代わりとなるものが無いので問題です」

と語り、ネットスーパーの関係者も

「ゴミを減らそうとしてスチロポールの箱を使わないと商品に傷がつき顧客からの不満が高まります。顧客の満足と環境保護の間でジレンマを感じています」

と話しています。最後にネットスーパー、確かに忙しいママにとっては力強い味方です。一方でスーパーに行くだけが運動と言う人も世の中にはいます。実家の90歳の母は朝、家の前のコンビニに牛乳を買いに行くのが日課です。私が90歳になる頃には、そんな日課も世の中から消えてしまうのかもしれません。

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