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ライフスタイル

北韓の最高指導者専用列車

#マル秘社会面 l 2019-02-27

玄海灘に立つ虹

© YONHAP News

北韓の金正恩国務委員長が66時間、中国大陸縦断4000キロに使った最高指導者専用列車はどんな列車なのでしょうか。

この列車は『1号列車』とよばれます。朝鮮中央テレビと外信などによりますと、車体は緑色で黄色のラインが入っています。列車の前には赤い番号版がついています。

特に1号列車は無振動車両に改造されており、列車特有の振動と騒音が少ないのが特徴だということです。

1号列車は17両編成ですが、すべての客車を連結して走るのではなく、訪問場所と目的にしたがい車両の数が違ってきます。各車両にはそれぞれ目的があるということです。金委員長の専用車両、その他に食堂、浴室、通信室、執務室などがあります。

代表的なのが移動中でも金委員長が国政をチェックするための『業務車両』です。2014年朝鮮中央テレビが放映した記録映画によれば、金委員長が列車内で党幹部らと会議をする姿が映っていました。会議室を思わせる客室内部は白色が使われ、高級木材のテーブルの上には電話機、ノート、灰皿などが見えます。

また電子地図モニターやテレビ、パソコン、電話といった機器も揃っておりこれらは衛星回線とつながっているということです。まさに走る執務室です。

一方、金委員長が横になる寝台列車には別途の空気供給装置が設置され、救急手術も可能な医療設備が整った車両もあるといいます。

突発状況が起きたときに安全に現場から抜け出すために、防弾装置のついたベンツを何台ものせているという話もあります。もちろん爆発や銃撃戦にそなえた防弾装置も完璧に整っており、床には防弾用の鉄板が使われています。

また車両には金委員長や随行の幹部以外にも、警護担当者、医師、料理士などが乗っており、随行員たちは4人1室が割り当てられます。

一方今回の中国大陸縦断により、中国の市民からは不満の声も上がっています。3日間かけて中国内の7省・市を通過しました。そのため専用列車の通る線路では既存の中国の列車の運行中止が相次ぎました。

25日朝、用列車が通過した武漢では、武漢-長沙間を行きする高速2本が運行中止になりました。専用列車が30分間停車して整備を受けた長沙では高速2本と準高速8本の計10本が運行中止となりました。また、用列車が通過するはどこも大規模な延が生し、該では十分間にわたり交通規制も実施されました。全行程で考えれば少なくとも十万人が直接の被害、または間接的な被害を受けたものと推定されます。

そのため中国版のツイッターなどには市民の不満の声もあがっていました。とにかく周辺国を巻き込んでの今回の専用列車でのベトナム行き。それだけの成果があがることを心から期待します。

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