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ライフスタイル

ネットフリックスで話題の「サイレン~炎のバトルアイランド」

#ソウル・暮らしのおと l 2023-06-23

金曜ステーション


今日は、最近ネットフリックスで話題になった番組についてご紹介します。ネットフリックスのオリジナルシリーズとして作られた韓国のリアリティーショー「サイレン~炎のバトルアイランド」というサバイバル番組です。


無人島で生き残りをかけてチームごとに対戦するサバイバル、という番組はもうありふれていますが、この「サイレン」で目を引くポイントは、出場者が全員女性ということ。職業ごとに4人ずつで組まれた6チームは、警察、軍人、消防士、警護要員、スタント俳優、国家代表アスリート。全員本職のプロたちです。彼女たちは無人島で7日間、自分の基地を守りつつ相手の基地を奪うサバイバルバトルを繰り広げます。


ゲームの内容は2つ。毎日1回ずつ「基地戦」では、とつぜん鳴るサイレンの合図とともに、他の基地の旗を奪いとる戦いが行われます。旗が取られたらその日の基地戦は終了。旗を奪われたチームは脱落です。また「アリーナ戦」では、体力勝負のレースが開かれ、1位になったチームには基地戦で有利な「ベネフィット」を獲得します。そして最後に残ったチームが優勝となります。


とにかく引き込まれてしまうのは、女性たちの体を張った本気の勝負。一番最初のゲームは、60キロの重さの旗をチーム全員でかついで無人島まで干潟を歩いて渡る、というもの。いきなり泥まみれの体力勝負です。さらに無人島での基地戦は、まさに戦場のバトル。基地に攻め込むときは、回し蹴りで窓をたたき割って潜入したり、素手で木や屋根に登ったり。 リアルな格闘シーンは迫力満点です。


出場者は全員女性ではありますが、いわゆる「女性っぽさ」や「女性ならでは」を強調するような演出はいっさいありません。一人の人間としてのたくましさがそのまま表れているところが、とても魅力的でした。

彼女たちの職業は、普段から訓練し、ときには危険な所にも飛び込まなければならない仕事です。共通するのは、男性中心であり世間的にも「男性の仕事」と思われがちな職業ということ。そのため、普段の仕事のなかでも「女性」という札がつきまとうと出演者は吐露します。警察チームのある出場者は、「男性の同僚には刑事さんと呼ぶのに、私にはお嬢さん(アガシ)と言ったりします。お嬢さんではなく、刑事です」と語りました。


プロデューサーのイ・ウンギョンさんは、この番組の制作についてこう語っています。「『女性にしてはなかなかやるな』という言葉は聞きたくありませんでした。“女性”警察、“女性”軍人ではなく、警察、軍人を代表して出ているので、女性という修飾をあえてつけませんでした」


バラエティ番組などで女性は、かわいらしさや美しさという「花を添える」役割になりがちですが、その固定観念を爽快にやぶってくれる「サイレン」は、純粋に体と気力で勝負する姿に引き込まれます。また、女性には難しいと思われがちな職業の真の姿をみせてくれたところに、多くの視聴者が共感したのかもしれません。


予想以上の反響を得て、シーズン2も出るのでは…という噂も出ています。今度はどんな人々が登場するのか、期待がふくらみます。

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