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ライフスタイル

Airbnb(エアービーアンドビー)

2016-09-26

玄海灘に立つ虹

Airbnb(エアービーアンドビー)
今週こんな記事が朝鮮日報に載っていました。

ソウル市西大門区延喜洞で4階建てのアパートに暮らしている大学生のキムさん(女性)=24=は12日夜、洗濯を干しに屋上に上がったところ、下着姿の男性5人が酒を飲んでいるのを見て驚き、慌てて自宅に戻った。これらの男性は、2階の1室を短期で借りている中国人観光客たちだった。キムさんは、蒸し暑い熱帯夜のためエアコンをつけて窓を全て閉めたが、中国人の騒ぎ声がうるさくて、一晩中眠ることができなかったという。

静かな住宅街でこんな光景が目に付くようになりました。 Airbnb(エアービーアンドビー)による宿泊施設が韓国にも登場してきたからです。

Airbnb(エアービーアンドビー)は2008年にアメリカで始まり全世界に広がっている宿泊施設共有サービスです。インターネットを通じて「空いている部屋」を貸したい部屋の持ち主と「空き部屋」を求める旅行客をつなぐサービスです。韓国でも2012年から家庭内の空き部屋を外国人に宿泊施設として提供できる「外国人観光都市民泊業」制度が導入されています。
2013年1月に設立されたAirbnbコリアに登録されている宿泊施設は現在1万6000件に上り、13年10月(2000件)の8倍にまで増えました。韓国のAirbnbで宿泊先を見つけた外国人観光客も昨年1年間で約50万人と前年度(15万人)に比べて3倍以上に増えています。

今回この話題を持ってきたのは、実はこの新聞に載っていたのとまったく同じ苦情を東京の実家の母の暮らすマンションでも見かけたからです。マンションの掲示板にこんな張り紙がありました。

マンションの部屋を住居者以外に貸したり、住居者以外の人が部屋の中で夜遅くまで騒いでいることがあり隣室の住民が困っています。注意してください。
しかし Airbnbこんな苦情だけではありません。夏休みに日本に遊びに行った知り合いはこんな話をしていました。

初めて Airbnbを利用して京都に行ってきました。実家の母や姉の家族など子連れの大旅行でしたが3DKのマンションを借りられたので値段も安く小さな子連れの家族旅行にはピッタリでした。

またテレビでもタレント二人がAirbnbを利用し東京の湾岸沿いのマンションに1泊し、夜は近くのコンビニで買ってきたワインに、近くのスーパーで買ってきた牛肉を料理して食べている場面が出てきました。そして一味違った東京旅行だったと報告していました。

Airbnbの良いところ、それは安い値段で旅先の普通の人々の暮らしを体験してみることができることでしょう。観光客としてではなく、その都市に暮らしてみようというのは、 Airbnbのテレビコマーシャルのうたい文句でもあります。

一方問題点はホテルの宿泊費よりも安いAirbnbに外国人観光客が殺到したことで、近くの住民たちが騷音や交通渋滞、ごみ処理などの問題で悩み、苦情を訴えているということです。
まったく同じ苦情が韓国のアパートでも、そして東京のマンションでも出ているということは、それだけこのサービスが世界的に人気を得て広まりつつあるということの証明でしょう。そして利用する際には観光客なら一晩だけの羽目をはずしたドンちゃん騒ぎもあるかもしれませんが、 住民になったつもりで暮らすのならたとえ一晩でも隣近所の人々に対する配慮が必要だということですよね。

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