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ライフスタイル

漫画カフェ

2016-10-26

玄海灘に立つ虹

漫画カフェ
過去、1960年代から70年代にかけて韓国の街には「漫画屋」があふれていました。本屋でも漫画だけを扱い、かつ貸し出しがメインというものです。そんな漫画屋、時代が変わり最近では「漫画カフェ」という名前でニュービジネスとして新たな注目を集めています。
この「漫画カフェ」日本の「漫画喫茶」や「ネットカフェ」を真似た部分も多いようですが、新たな展開も見せています。そこで今日は韓国の「漫画カフェ」をご紹介しましょう。
「漫画カフェ」は昔の「漫画屋」とはまったく違った形をしています。昔の「漫画屋」は固いイス、店内に立ち込めるタバコの煙、そして全体的に不良っぽい男の世界でした。しかし「漫画カフェ」は違います。ソウル江南のある漫画カフェを見てみると
店内に入るとほのかなコーヒーの香りが漂います。スライド式の本棚には昔の人気漫画から華やかなアメリカの漫画まで、ずらりと並んでいます。壁には大画像の画面でミュージックビデオが流れており、その画面を見ながらスマートフォンで音楽を楽しんでいる人もいます。もちろんイスは一人がけのリクライニングソファーです。照明は明るく、漫画が読みやすいように工夫されています。
ここではコーヒーや簡単なスナックなども注文すれば出てきます。また漫画の主人公たちのキャラクターグッズも販売しています。お店の主人は
「週末には子供連れの家族客が多いです。50席が満席になり、入口で空席待ちをするお客さんもでるほどです。周辺のサラリーマンも良く来ます。何よりも安楽な雰囲気の中で安い費用で楽しめるのが人気の秘訣でしょう」
地域により多少の差はあるものの利用料は1時間当たり1500~2500ウォンくらいです。3時間、12時間の利用券もあり、こちらは割引もあります。また昔の「漫画屋」と比べて投資面で開業にはお金もかかります。そのためフランチャイズの漫画カフェもでてきました。フランチャイズ店のマネージャーは
「基本的に1万5千冊が開業するためにそろえなければならない最低限の漫画の数です。中には5万冊を保有している店もあります。お客さんが求める漫画がないときにはフランチャイズに属しているほかの店から借りてきてお渡ししています」
また日本と違い韓国では漫画は借りてみるものという認識が強いといいます。そしてそのジャンルも多彩です。一番人気のある漫画がウエブトーン、つまりウエブ上に公開されているデジタル漫画、次が日本の漫画とファンタジー小説です。当初、ウエブトーンの登場でこれで漫画市場が萎縮するものと思われました。スマートフォンやPCで見るからです。しかし実情は、ウェブトーンを紙の漫画にしたものが人気を集めています。やはり紙の漫画は一味違うようです。またアメリカの漫画本も高価なため、漫画カフェで借りて見るのが人気だといいます。
また中には睡眠室やシャワー設備まで備えた漫画カフェも登場しています。安楽な雰囲気の中で読むお気に入りの漫画 。リスナーの皆さんも韓国の漫画カフェ、機会があれば一度のぞいてみてください。

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