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ライフスタイル

歴代大統領の支持率

2016-11-02

玄海灘に立つ虹

歴代大統領の支持率
政権の任期末になると支持率が落ちるレイムダック現象、これはアメリカなど多数の国で見られますが、韓国の場合は特にその傾向が強いようです。そのため、どの政権でも最後の1年間はほとんど政治は低迷、マスコミは連日政府批判を繰り広げるというのがいつものパターンです。しかし今回はその程度がメガトン級なのでこの先が心配です。
そこで今週は歴代大統領の支持率を中心に、政権末期の様相を振り返ってみたいと思います。
最高支持率と最低支持率の差が一番大きいのが、キム・ヨンサム大統領です。最高支持率は就任した最初の年の83%、最低は辞める直前で6%でした。
キム・ヨンサム大統領は初の文民政府ということもあり就任当初は圧倒的な支持率を得ます。さらに公職者の財産公開、金融実名制度の導入などかつてない改革を進めました。しかし1997年の金融危機、IMF事態、そして次男の収賄問題などにより、終盤の支持率は6%という、歴代大統領中最低の支持率で任期を終えることになりました。
キム・デジュン大統領 最高支持率71%で任期をはじめ、最低支持率24%で任期を終えました。
キム・デジュン大統領の支持率はキム・ヨンサム大統領には及ばなかったものの、 71%という高い支持率で任期をはじめ、その後だんだんと落ちますが、3年目の 2000年に大きく反動します。それは金融危機の際にIMFから借りた救済金融195億ドルをこの年までに全額返済し金融危機を克服したとみなされたからです。また2000年の南北首脳会談の実施は韓国人で初めてのノーベル平和賞受賞へともつながり人気は上昇します。しかし任期最後は三人の息子たちがすべて収賄問題に巻き込まれ支持率も24%まで下落します。
ノ・ムヒョン大統領 最高支持率60%、最低支持率は12%でした。
ノ・ムヒョン大統領も最初は60%という比較的高い支持率で始めたものの、1年足らずで支持率は20%台に落ち込みます。そして最低支持率12%がでたのが任期5年目、2006年のことでした。アメリカとのFTA交渉、イラク派兵が国民の反発を呼びました。しかし任期末にはふたたび支持率が27%まであがり、任期末の支持率としては、キム・ヨンサム大統領以後の5人の大統領の中では一番高くなっています。しかし、退任後の不正献金疑惑を本人の自殺で幕を閉じることになり、最も悲惨な最期となりました。
イ・ミョンバク大統領 最高支持率52% 最低支持率は就任1年目2008年の21%です
イ・ミョンバク大統領は52%という支持率で任期を始めたものの、すぐに21%までガタ落ちします。狂牛病と関連し、政府が米国産の牛肉の輸入を再開したことに国民が反発し、連日ろうそく集会が開かれました。この時期が最低支持率を記録した時期です。そして政権末期の2012年には実の兄で、国会議長もつとめたイ・サンドク議員の逮捕により、支持率23%で任期を終えました。
そしてパク・クネ大統領2013年に支持率42%で任期をはじめ、一時は支持率を60%にまで伸ばしたものの、現在の状況ではキム・ヨンサム大統領の最低支持率6%を更新しそうな勢いで、支持率が日に日に下落しています。
キム・ヨンサム大統領以後の5人の大統領の支持率を見てきましたが、歴代大統領、その最後は必ず、家族、親戚による不正疑惑、スキャンダルにより失脚してきました。パク大統領の場合、初の女性大統領、それも独身ということで親戚・家族による不正疑惑ではないものの、いわば家族以上という友人の存在が大きな失脚の原因となりました。

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