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ライフスタイル

鳥インフルエンザ

2016-12-21

玄海灘に立つ虹

鳥インフルエンザ
ニュースや玄界灘などでもお伝えしていますが、鳥インフルエンザ流行の影響が社会のいろいろなところで出ています。そこで今週は鳥インフルエンザに関したいろいろな話題をまとめてお伝えします。まず、ニュースでもお伝えしましたが、鳥インフルエンザ、動物園の鳥たちにも被害がでてしまいました。
16日と17日にコウノトリ2羽が死に、死骸から鳥インフルエンザのウイルスが検出されました。そこで、同じ鳥舎で飼育されていた鳥たちを検査したところ、オシドリ5羽から同じウイルスが検出されたため、オシドリ8羽が殺処分にされました。コウノトリは天然記念物兼絶滅危惧種であり、オシドリも天然記念物です。今後の対応に関して動物園の関係者は
「天然記念物や絶滅危惧種の鳥類の保存のために全面殺処分は難しいと判断しています。まず鳥インフルエンザのウイルスが検出されたものだけ殺処分する計画で、その後のことは関係部署と多様な案を協議します」
と言っています。また文化財庁の関係者は
「アヒルや鴨は鳥インフルエンザウイルスの潜伏期間が長いので発見が難しく、他の鳥類にウイルスを移していきます。そのためウイルスがみつかった鳥類と同じ鳥舎の中で飼育されていた鳥たちは予防のためにすべて殺処分すべきだという方向で意見が固まりつつあります」
としています。一方、卵の品薄現象を解決するために政府は卵を外国から輸入する案を検討しています。実は韓国は数ヶ月前までは鳥インフルエンザで大きな被害を受けている香港に卵を輸出していました。それがわずか数ヶ月でその立場が完全に逆転してしまいました。
政府は航空輸送料を支援し、卵を産む雌鳥と卵を海外から輸入する方針です。鳥インフルエンザの被害の出ていないアメリカ、カナダ、スペイン、オーストラリア、ニュージーランドなどから輸入することが検討されていますが、問題は価格です。これらの国の卵の価格はもともと韓国産よりもはるかに高い値段で流通しています。農林畜産食品部の関係者は
「航空機で輸入するにしても運送料をすべて支援するというわけにもいきません。航空機を使うという方針が決まっただけで、どこから、どれだけ、いつから輸入するかについてはまだ何も決まっていない」
また政府の輸入方針に関して、すでに国内の養鶏農家からは激しい反発の声も聞こえます。
鳥インフルエンザの影響が養鶏農家だけではなく、動物園、そして人々の食卓の上にまで影響を与えています。鳥インフルエンザにかかったと殺処分されてしまう鳥たちも、卵が買えなくなってしまい、お弁当から卵焼きが姿を消した子供たちも、みんな寂しいクリスマスを迎えることになりそうです。

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