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ライフスタイル

海外旅行とSNS

2017-01-18

玄海灘に立つ虹

海外旅行とSNS
今日は台湾旅行にでかけた20代の韓国人女性の話をしたいと思います。いろいろと教訓になることがあると思い、この話題持ってきました。話はこんな話です。
15日付の現地メディアによると、12日午後8時ごろ、観光タクシーを利用して台北市内を観光していた韓国人女性3人が、タクシー運転手の差し出した乳酸飲料を飲み、意識を失った。助手席に乗っていた女性は意識がもうろうとした状態で近くの市場で降りたが、後部座席に座っていた2人は車から降りられず、車内で性的暴行の被害に遭ったという。被害者の女性たちは意識を回復した後、14日午前に交番に「性犯罪の被害に遭った」と届け出た。警察は同日午後に容疑者の身柄を拘束し、容疑者は2人に対する性的暴行容疑を認めた。

犯罪に巻き込まれたのは不幸なことでしたが、その後の対応は賢いと思いました。どんな風に対応したかというと
被害女性の1人は14日午前、韓国の台湾旅行関連のコミュニティーサイトに暴行を受けたことを書き込み、支援を求めた。この女性は「タクシー運転手に渡された乳酸飲料を飲んでから記憶がない」として「男が友人1人の服を無理やり脱がせようとし、その友人が男に強く抵抗したことだけ覚えている」と当時の状況を書き込みました。
そしてこの書き込みをみた人々が現地の韓国代表部の連絡先や病院の住所などの情報をこのサイトに書き込み、女性たちに教えてくれました。
その結果、コミュニティーサイトの書き込みを見た現地の別のタクシー会社に所属する韓国人が助けてくれ、女性たちは台北に駐在する韓国代表部の職員と共に現地の病院で薬物検査と血液採取に臨み、警察署での事情聴取と現場検証まで終えました。そして女性たちは15日に無事韓国に帰国しました。
この女性たち、泣き寝入りをせずにきちんと警察に届けたのは賢い対応だったと思います。そのおかげで第2の犠牲者を出さずに済みました。というのは被害者たちが利用したタクシーが問題だったのです。
被害者たちが利用した「ジェリー・タクシー・ツアー」は台湾政府には登録されていない違法業者でした。 現地の関係者は
「(問題のタクシー会社は)カカオトークで予約ができる上、韓国国内のブログで宣伝しているため、韓国では有名だが、ここ台湾では違法業者として評判が悪い」
と話しています。ここでもう一つの教訓です。最近は旅行雑誌や旅行用の書籍ではなく個人のブログやSNSを見て海外旅行に出かける人が増えています。しかし今回問題となった会社は韓国では有名でも現地では違法業者として評判が悪かったということです。どの情報が正しいかを見極めることが大切だというでしょう。
しかし、その一方で女性たちが警察に届けを出し、犯人逮捕につかまったのもコミュニティーサイトの書き込みのおかげです。そういう意味では実に、今らしい事件でもあるといえます。

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