メニューへ 本文へ
Go Top

ライフスタイル

別々帰省、韓日比較

2017-02-01

玄海灘に立つ虹

別々帰省、韓日比較
先日、NHKの朝のニュースを見ていたら正月に別々帰省、それぞれの実家に別々に帰省する夫婦が増えているという話をしていました。日本は進んでいると思ったら、昨日の新聞に韓国でも別々帰省の話がでてきました。そこで両国の別々帰省の様子を調べてみたのですが、似ているようでもだいぶ違うようでした。
まず日本の報道です。
今どきの年末年始の過ごし方として目立ちつつあるのが夫婦バラバラ帰省だという。ある40代の主婦は「自分は自分の両親と一緒に過ごし、主人は主人のお母さんと一緒に過ごしている」と答えている。このように夫婦がそれぞれの実家にバラバラに帰省するなどして一緒に年末年始を過ごさない家庭も今どきは普通だという。
そして年末年始を夫婦一緒に過ごさない理由としては、夫婦で、特に一人の時間も欲しいということで別に一緒に帰っても特に旅行するわけでもないし、家でゆっくりするだけなので、一緒に過ごさなくても良いという意見でした。
また久しぶりの帰省なので昔からの幼馴染などとゆっくり飲みたいので、嫁さんを連れて行くと邪魔なので、別々に帰省するという30代の男性もいました。いまどきの日本らしいと思いました。
一方、韓国ではこんな記事があります。
家族同士の対立が爆発する可能性の高まる名節の副作用を避けるため、各自の実家で名節を過ごす夫婦が増えている。「名節離婚」という言葉が流行するほど対立が深刻になったことを受け、最初から名節を配偶者とは別々に過ごす苦肉の策であり、特段の措置ともいえる。
結婚17年目の57歳の男性は妻に対して、旧正月に別々にすごそうと提案しました。両親のいる慶尚南道昌原までは遠い上、行き来する間に夫の実家への苦情を吐き出す妻としきりに口げんかをするのも嫌になったため「自分一人での帰省」を選んでから今年で2年目となります。
旧正月や秋夕の際の家庭内暴力の通報件数が年々増加しています。警察庁によりますと、2014年の7737件が去年は1万622件へと急増しています。
日本も韓国も年に1度、あるいは2度の故郷への帰省。楽しい反面、面倒なことも多く、それなら別々にとなるようなのですが、それに対する専門家の意見として日本では「合理的で良いのでは」という意見もでていました。しかし韓国ではやはりそうはいかないようです。韓国の専門家は
「家族同士の感情的連帯が消える家庭で現れる社会的現象だ。各自が別々に名節を過ごすことが根本的解決策ではないだけに、顔を合わせて対立を解決しようと努力する姿勢が必要だ」
と言っています。韓国の場合、旧正月や秋夕には祭礼というご先祖さまへの挨拶の儀式を行いますが、宗教的な理由からこのような儒教的な儀式には参加できないという人もいます。そうすると宗教的な理由から帰省しないということになります。
何か同じ理由でも韓国のほうが堅苦しいという気もします。それだけまだまだ別々帰省の壁が高いということでしょうか。それにしてもだんだん年をとり、子供が帰省してくる親の立場になりました。親としてはいくつになっても子供は子供、顔が見たいですよね。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >