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ライフスタイル

一点豪華主義

2017-02-08

玄海灘に立つ虹

一点豪華主義
「一点豪華主義」日本で始まった言葉のようです。その意味としては「興味のある特定の事項には惜しみなく金を注ぎ込むがそれ以外のことには質素であること」という説明があり、「おしゃれな女性の一点豪華主義」というようにライフスタイルやファッション面でよく使われているようです。
そんな一点豪華主義の消費形態が韓国にも登場しているようで注目されています。たとえば
ソウル光化門で勤務する34歳の男性は1ヶ月間、昼食は一人で食べました。家で作ってきたいなり寿司やサンドイッチ、コンビニの弁当で簡単に済ませたのです。こうして節約した金で先週の土曜日に恋人とともに新羅ホテルの高級レストラン「ラヨン」で食事をしました。
この男性は
「ランチのコース料理で一人分17万ウォンしましたが、SNSにのせた写真を見てうらやましいという書き込みが数十個もあり、十分満足しました」
と語っています。
昼食の5千ウォンは高いと思う反面、3万ウォンのデザートにはあまり悩みもせずに財布の紐をあける人。4万ウォンのパンツをはいているものの、腕には1千万ウォンのスイス製の腕時計をしている人。6千万ウォンの輸入車を乗り回しているのに、4千ウォンのガソリン代を節約するためにセルフスタンドを利用している人。
20代、30代の若者たちの間にこのような一点豪華主義の消費形態が広がっています。Eマート流通産業研究所のイ・ギョンヒチーム長は
「普段は過消費にならないように節約しながら暮らし、たまに気分転換のために高価な商品やレストランを訪ねる現象が若者層を中心に現れています」
不景気により消費の節約が顕著になる中でもブランド物の商品の売れ行きが好調なのもこのような傾向によるものです。現代デパートのブランド物の高級腕時計の売上の伸長率が2012年の8%から去年は43%にまで増えました。ロッテデパートの海外ブランドの腕時計の売上も先月は前の月に比べて20代では32.8%、30代では24%も増加しました。
このような傾向は国内旅行よりも海外旅行に人気があつまっていることからも明らかです。テレビのホームショッピングでも海外旅行の販売が好調です。ロッテホームショッピングの関係者は
「近くの東南アジアから始まり最後にはヨーロッパを訪れる以前の様相とは違い、最近では成人になってはじめての旅行をヨーロッパにという雰囲気です」
と語っています。統計庁によれば国内の39歳以下の世帯の全消費支出(去年の第3四半期基準)はこの5年の間に2.6%の増加にとどまったものの、住居費の支出は同じ期間に26.5%も増加しました。
これについて経済の専門家は
「余裕がなくなった分だけ、少しの金を貯めて自己満足型の消費に没頭するほかなくなった。日本の流通業者がプライベート商品を開発するのもこのような理由であり、一点豪華主義の消費を反映した経営戦略が必要だ」
と強調しています。こういう傾向が顕著になるというのもそれだけ韓国の若者がだんだん日本の若者に似てきたということでしょうか。注目されます。

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