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ライフスタイル

ベンツの学校で自動車整備を勉強

2017-03-08

玄海灘に立つ虹

ベンツの学校で自動車整備を勉強
韓独商工会議所は6日、BMWコリア、メルセデス・ベンツコリアと共に韓国の高校生を選抜して自動車整備専門家に育成する「アウスビルドゥング」プログラムを導入すると発表しました。
アウスビルドゥングとは「職業教育」を意味するドイツ語で、仕事と学習を並行するドイツの職業訓練教育制度のことです。ドイツでは製パン、警察など350以上の職業群で施行されており、ドイツ政府・企業の主導ですでに30カ国を超える地域でプログラムが運営されています。 ドイツの学生は16歳からこの職業教育を受けることができますが、具体的には
3年間、1週間のうち1~2日は学校で理論教育を受け3~4日は学んだ理論を実際の企業現場で適用しながら研修します。訓練中に企業から800ユーロの月給ももらえます。ドイツでは卒業生の就職率は95%に達し、毎年150万人が参加するこのプログラムのおかげでドイツの青年失業率は7.2%(2015年基準)と、欧州連合(EU)加盟国で最も低くなっています。
今回韓国で導入されるプログラムは自動車整備専門家を育てるものです。
特性化高校とマイスター高校の自動車学科在学生のうち90人を選抜し、選ばれた学生たちは、プログラムが実際に進められている斗源두원工科大学と麗州여주大学に在籍しながら実務教育(70%)と理論教育(30%)を3年間履修することになります。
実務教育の際にはドイツ自動車メーカーの国内ディーラー会社との正式な労働契約を結び、給与ももらいます。カリキュラムは企業と該当大学が協力して開発し、修了生は、ドイツ及びドイツ系企業で資格が認められる「アウスビルドゥング認証書」をもらい、修了後ディーラー社への採用のチャンスも与えられます。
今回のこの取り組みは韓国で外車市場のトップを走るメルセデスベンツコリアとBMWコリアが資金を提供します。両社は2020年までこのプログラムに100億ウォンを投資し技術者500人を輩出する計画です。
韓独商工会議所のステファン・ハルザ会長は
「アウスビルドゥングはドイツだけでなく30カ国ほどで採択された職業訓練プログラムです。今回の協約を契機に韓国に進出したドイツ企業にアウスビルドゥングプログラムを拡大することができるだろう」
と話しており、 ベンツコリアの代表も
「この100年間にアウスビルドゥングを通じて1700人がダイムラーグループ(ベンツ親会社)に就職しました。立派な人材がベンツコリアをはじめとする自動車分野の会社で働くことを期待しています」
と話しています。また韓独商工会議所のハルザ会長はこんなことも言っています。
「若者の失業率を減少させるためには、労働市場の要求と求職者の専門性が一致するようにしなければなりません」
そのとおりですよね。企業が欲しい人材を作ってこそ、失業者を減らすことができるでしょう。企業も優秀な人材はどんなときにも欲しいものです。ただ金だけ支援すれば良いというのではない、こういうアイデア、見習って欲しいものです。

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