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ライフスタイル

女高生の制服

2017-07-19

玄海灘に立つ虹

女高生の制服
女子高生の制服、特に夏服はあまりにも小さ過ぎる、活動が不便だという声がでています。女子高生の間からはこんな声が聞こえます。

「夏服のブラウスのことを'배꼽티、へそだしルックと呼んでいます。制服に体が閉じ込められた感じです」
「制服を着ると、腕を動かすのが大変で、座っていると腰が痛くなります」


高校生くらいになると男女共に制服には敏感になるものです。昔のような活動性重視の余裕のあるスタイルではなく、最近では最初から体にぴたっとフィットしたSラインを強調する制服が増えています。そのため少し動いただけで下着や素肌が見えてしまうという状態です。

これは一部の生徒たちが制服のスカートたけを短くしたり、ブラウスは腰の細さを強調するようにするために、わざわざ制服に自分たちで手を入れていたのが、今では制服メーカーが最初から生徒たちの好みそうなラインを強調する制服を作り始めたからです。ある女子高生は

「冬用の制服よりも夏の制服は2サイズも上のサイズを購入していますが、腰の部分が細すぎてご飯を食べ終わるとボタンがはじけそうになってしまいます」

実際にソウルのある女子高の制服のサイズと市中で販売されている7,8歳の児童用のTシャツを比べてみました。女子高の制服は身長160cm用、児童のTシャツは身長120cm用とそれぞれかかれています。2016年の基準で韓国の女子高生の平均身長は160.6cm、小学校1年生の平均は120.5cmです。

その結果、女子高の夏の制服ブラウス、バストの部分が78cm、ウエストは68cmでした。一方、ミニーマウスの絵の書かれた児童用のTシャツは胸の部分も腰の部分も78cmでした。
また既製服の標準とも差がありました。既製服の場合、身長160cmの女性の普通の体型用のブラウスではバストは88cm。ウエストは72.8cmです。

そのため活動が不便だと一部の女子高生の中にはわざわざ男子用の制服を着ている人もいます。

「男子の制服はラインが無いので着ていて楽です。学生主任の先生は男子用の制服を着るなと言って怒りますが、ひそかに着ている友人もたくさんいます」

という発言もあります。学生服メーカーのスリムライン戦争は2000年代の初めから始まりました。腰の部分が強調され、スカートたけの短いデザインが登場し、「ジャケットで閉めよう、コルセットジャケット」などというキャッチフレーズまで飛び出しました。

学校の保健の先生は

「 ダイエットのし過ぎで生理不順になる生徒を良く見かけます。きちんと栄養を取らなければならない時期に制服までダイエットを助長しているようです」

と言っています。

うちの娘も高校入学の際に成長に合わせて少し大きめのサイズを購入させたところ、後々まであんなに大きなサイズを着ていたのは自分だけだったと文句を言っていました。子供たち一人ひとりが個性に合わせて制服の丈を短くしたり、ウエストを細くしたりするのはまあ仕方がないとしても、それに大人まで同調してどんどんスリムなものを作っているメーカー、これが問題でしょう。それにしてもテレビに登場する女性アイドルたち本当にウエストも足も細いんですよね。

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