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ライフスタイル

アイドルの自殺報道

2017-12-20

玄海灘に立つ虹

アイドルの自殺報道
男性アイドルグループ「SHINee(シャイニー)」のメンバー、ジョンヒョンさんの自殺に関しては韓国だけでなく、日本をはじめとする海外のマスコミも大きく報道しています。そして今回の事件で大きな焦点が当たっているのはジョンヒョンさん本人の遺書が全文公開されたことです。

アイドルの自殺だけでもファンをはじめとする若者たちに大きな影響を与えるであろうに、遺書まで公開されたことで、その影響はさらに増すのではないかと憂慮されます。

報道が自殺者を増幅する現象は「ウェルテル効果」として知られており、2000年には、世界保健機関(WHO)が、自殺の手段を詳細に報じることや、自殺をセンセーショナルに取り上げることを控えるよう提言しています。

日本で北韓や韓国に関する情報を発信しているデイリーンNKジャパンは

「人気の高いアイドルの遺書全文の公開が、こうした現象につながる心配はないのか。新聞があえて公開することで、ジョンヒョンさんのことを知らなかった人にまで、不必要にこの遺書を届けてしまうことへの懸念はないのか。」

とするどく批判しています。また韓国のヘラルド経済は 高楊市精神健康福祉センターのツイッター内容を取り上げています。

「 ジョンヒョンさんの冥福を祈ります。もしこのニュースを聞いて精神的な苦痛を感じたり、自殺に関して考えている方は××××番に電話をしてください」
「自殺報道倫理綱領を今回も無視している数多くのマスコミに抗議します。自殺を描写しないでください。自殺の方法や道具に言及しないでください。そしてすべてのマスコミは今回の事件と関連した記事の最後には必ず自殺予防のホットラインの電話番号をつけくわえてください」


また韓国自殺予防協会事務総長を務めているペク・ジョンウ慶煕大精神健康医学科教授は

「芸能人の場合、チェ・ジンシルさん死亡以降1カ月の間に自殺者が1000人増えるほどウェルテル効果が深刻だった。 大衆は親密なイメージを持っているだけでなく、あのように有名で成功した人も死ぬのに私は何だろうかと思う情緒的同一視が起きるためだ」

と言っています。私はファンももちろん心配ですが、この記事も気になりました。

現在、SMエンターテインメントはテヨン・カンタ・NCTら所属歌手の予定されたスケジュールをすべてキャンセルしてジョンヒョンさんの葬儀手続きに集中している。10年間、苦楽を共にしたSHINeeのメンバーをはじめ、アーティスト仲間もトラウマ治療が急がれる状態だ。

ファンはもちろん同僚の芸能人の皆さんも何とかこの衝撃から立ち直って欲しいです。最後にジョンヒョンさんのご冥福を心から祈ります。

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