お正月ももうすぐそこです。留学生の山田君、お友達の金さんと一緒にお正月には先輩のお宅にお雑煮を食べに行くことにしました。でも一つだけ悩みがあります。先輩のお宅には小学生と幼稚園生の子供たちがいます。お年玉をどうすれば良いか、悩んでいます。
山田君 金さん、正月に李先輩の家に遊びに行く時に、子供たちにはお年玉、 あげた方がいいですかね?
金さん そうですね、先輩が子供たちにセベの挨拶をさせたら、その時は
渡すべきかもね。
山田君 セべの挨拶ですか? あれ苦手だなあ。
金さん どうして、どうどうと座っていれば子供たちが来てクンチョルの挨拶を
するだけじゃないですか。
気持ちいいでしょう。
山田君 いやあ、何か落ち着かないですよ。改まりすぎて。
日本だと子供たちにお年玉をあげるタイミングというのは、いつですか?
新年の挨拶をするとき? 一緒にご飯を食べる時? 帰り際?
韓国だと正式に挨拶をさせる家がほとんどです。お年玉をくれる大人はあぐらをかいて座り、その前で子供たちが床に頭をつけるお辞儀を1回半行います。
1回半というのは、床に頭をつけて立ち上がってから、最後に頭だけをちょこんと下げることです。
これをしたらお年玉を渡します。年配のお爺ちゃん、お婆ちゃんなどは、お金をそのまま手に持っていて、封筒にも入れずに渡してくれます。
日本のようなお年玉用のポチ袋はないので、封筒に入れるときには一般的な白い角封筒に入れて渡します。
また一族の長のような年配のお爺ちゃんやお婆ちゃんに、挨拶をした後、反対に子供の方からお小遣いとしてお年玉を渡すこともあります。
韓国のお年よりは、子供からキャッシュでおこづかいをもらうことに、抵抗感を感じている人はいません。当然と言う感じです。
岡留さんはまだお年玉をもらったことはありませんよね? ひたすら、出す一方ですよね?
*岡留さん、一言おねがいします
ということで、「 恥をかかない韓国マナー」、韓国ではお年玉は子供たちがセベをした時に渡します。セベをしなければ、渡さなくてもいいということでもあります。