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ライフスタイル

夢を買う韓国

2015-01-05

夢を買う韓国
リスナーの皆さん、どんな初夢を見られましたか?
韓国は夢に関する習慣も日本とは違います。その一つが夢を買うという習慣です。他人の夢を買う、いったい何をするのでしょう?
それでは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話からです。

金さん  山田君、セへ・ボッ・マニパデゥセヨ!
山田君 金さんも、セへ・ボッ・マニパデゥセヨ!
金さん 山田君 初夢はどうでした? 何か良い夢見ました?
山田君 日本では「一富士、ニ鷹、三茄子」と言いますが、
    富士山も、鷹も、茄子も出てきませんでしたね。
金さん じゃあ、私の夢、買いません。宝くじで1等になった夢を
    見たんです。
山田君 夢を買うんですか? 何それ?!


韓国では豚の夢が一番だとよく言われます。それも金色の豚でも出てきたら、もう
大ラッキー、お金持ち間違いないという夢です。
さてそんな良い夢を見たときに、他人に夢を売ったり、あるいは他人の良い夢を買ったり
することがあります。そして韓国にはこんな伝説があります。

新羅時代に三国統一を果たしたキム・ユシン将軍には二人の妹がいました。そのお姉さんの方がある日夢を見ます。彼女が山に登り、そこで小便をするとその水が洪水のようになり慶州の都を覆ってしまうという夢でした。そしてこれを妹に話したところ、妹はお姉さんに「その夢を買いたい」というのです。お姉さんの方は訳も分からずに、絹の服と交換で夢を妹に売ってしまいます。
数日後、貴族のキム・チュンチュがキム・ユシン将軍の家に遊びに来ます。キム・チュンチュは後に新羅の王になる人物です。そしてその際に、キム・チュンチュの服のほころびを姉の代わりに妹が縫ってあげ、それが縁で二人は結婚し、妹の方が新羅の王妃となりました。

こういう話もあるので、実際に今でも夢を買うというのはあるようです。実は私も去年、知り合いから夢を買いました。知り合いの夢にうちの娘が現れ大学院の受験に合格したと言ったというのです。それでこの夢を買えと言われ、千ウォンで買いました。残念ながらうちの娘、受験はせずにそのまま日本に行ってしまったため、この夢が正夢かどうかは確認できていません。

ということで、韓国では昔から夢を買う習慣があります。良い夢を見たら、それを他の人に分けてあげる良い習慣と見るか、あるいは大きな迷信と見るかは、人それぞれだと思いますが。

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