寒い冬、暖かいお風呂が恋しくなります。そこで韓国の風呂文化、お風呂のマナーについてご紹介しましょう。
今日も留学生の山田君とお友達の金さんが話しをしています。

山田君　学校の寄宿舎はシャワーだけなので、昨日、近くの銭湯に
行ったんですけどビックリしました。
金さん　何にそんなに驚いたんですか？　日本の銭湯と同じでしょう？
山田君　浴槽がいくつもあるので、隣にいたおじさんの後について
　　　　もう一つの浴槽に足を入れてびっくりしました。水風呂なんです。
金さん　ああ、韓国では熱いお湯と、水風呂を行ったり来たりするのが
　　　　韓国式の銭湯でのお風呂の入り方なんですよ。
山田君　心臓が悪い人なら心臓麻痺になっちゃいますよ

韓国人は日本人に比べて長湯です。私などはさっさと出てきますが、うちの主人は平気で2時間近く入ってきます。いったい何をしているのか、不思議なので
聞いてみるとお馴染みの垢すりの他に、熱いお湯と水風呂に何度も行き来して
入ってくるのだそうです。

熱いお湯に長く入っているとのぼせてしまうので、ある程度温まったら今度は
冷たい水風呂に入って体の火照りを冷まします。そして冷めたら、また熱いお湯に入りに行くのです。
これを2,3回繰り返します。

そうすることで体の循環を良くするんだと韓国人は信じています。
まあお風呂の入り方も日本に比べて味が濃いということでしょうか。

また銭湯の中にサウナがついているところもあります。その場合は同じように
サウナで熱くなった人が、出てきてそのまま水風呂に直行したり、
あるいは天井から伸びた紐を引くと上から冷たい水が落ちてくるという
まるで罰ゲームをしているような施設もあります。

ということで、韓国人は銭湯に行くと熱い湯と冷たい水風呂の間を行き来して
楽しみます。ですから韓国の銭湯に行くことになったら気をつけてください、
人が入っていても水風呂かもしれませんよ。