今日はオープニングで『娘馬鹿』のお父さんの話をしましたが、このように女の子が愛されるようになったのは最近の話で、昔は子供を産むなら男の子、家の跡を継ぐ男の子を産むのは嫁の仕事という世の中でした。
そこで今日は出産の際の男の子と女の子に関する風習をご紹介します。
まずは今日も留学生の山田君とお友達の金さんの会話です
山田君 金さん、この前、田舎に遊びに行ったら、家の入口、門のところに
藁で編んだ紐に唐辛子をはさんでぶら下げている家がありました。
金さん それは男の子が生まれたということを、村の人に報せていたんですよ。
山田君 藁に唐辛子が男の子の記しなんですか? では女の子は?
金さん 炭です。藁に炭です。
山田君 唐辛子に炭、なんかよく分からないなあ?
韓国では赤ちゃんが生まれると家の入口、玄関に藁で編んだ紐を吊るす習慣があり、男の子なら唐辛子、女の子なら炭をその紐に挟みます。
この藁の紐は『この家には赤ちゃんが生まれました』ということを村の人々に知らせる合図です。赤ちゃんが外のばい菌に当たらないようにと、家族以外は21日間、訪ねてこないで欲しいという意味もあり、邪気を払うという意味もあります。
また唐辛子というのは、もともと小さな男の子の男性シンボルを意味します。
韓国でおじいちゃんや、おばあちゃんが孫の前を触って「コチュ(唐辛子)が大きくなったかな?」と孫の成長を見ることがあります。
流石に現在はあまり見かけませんが、うちの子供たちが赤ん坊の頃には姑がうちの息子のオムツを変える時によくこの言葉を口にしていました。
ということで、コチュ(唐辛子)は男性シンボルです。では女性のシンボルは炭かというと、そうでもないようで、これは台所などの火を守るのが女性の役目だという点と、邪気避けの意味があるようです。
ということで韓国マナー、韓国では子供が生まれると家の前に藁で編んだ紐を吊るし、その中に男の子なら唐辛子、女の子なら炭をはさみます。