先週、韓国は5月は家族の月だとご紹介しました。家族に関する記念日が目白押しだと。しかし5月は家族だけではなく、先生の日もあります。韓国語では
師匠の日と呼びますが、学校の先生をはじめ、幼稚園や保育園の先生、塾の先生、
お稽古事の先生など、世の中のすべての先生が対象です。
それでは今日もまずは留学生の山田くんとお友達の金さんの会話からです。
金さん 山田くん、はい、集金。今週、先生の日があるから、お金出して。
クラスの皆でケーキとお花を買うの。
山田くん 今年も先生の日がやってきましたか。
金さん 何か、うれしそうね。
山田くん 今年も、先生の日に生徒さんからカーネーションをもらえるかな!
金さん 大学の教授に渡すんじゃなくて、
山田くんがもらうの? 誰から?
山田くん 下宿のおばさんとそのお嬢さんに日本語を教えてあげたら
先生と言われて、プレゼントまでもらっちゃいました。
先生の日って、いいですね。
先週の父母の日に花屋の店先いっぱいに飾られていたカーネーションは
今週になってもそのままです。15日の金曜日が先生の日だからです。
うちの子供たちが小学生の頃には、先生の日、お母さんたちは本当に頭を悩ませました。担任の先生には何を贈ろうか、塾の先生、学習誌の先生、そして
ピアノの先生にはそれぞれ何を贈ろうかと。
そして小学校の先生の中には車のトランクが父兄から送られた贈り物で一杯になって帰宅した人もたくさんいました。でもさすがに最近はそれほどではないようです。
親が直接渡すことはなくなりました、というよりも学校側から事前に何も持ってこないようにと注意が出されるようになりました。
でも子供たちはやはり先生の日には感謝の気持ちを込めてカーネーションを贈っているようです。
韓国でも卒業式の日に、教室で先生にお別れをする時に花束を贈ったりしますが、
それ以外にも毎年、先生の日には感謝の気持ちを込めてカーネーションの花を
贈ります。デパートなどでは、先生の日用の贈答セットが売られています。
ということで、韓国マナー、韓国の5月は先生に感謝する「先生の日」のある月でもあります。