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ピープル

「師匠の日、お母さんは大忙し」

2009-05-01

「師匠の日、お母さんは大忙し」
5月は家族の月とご紹介しましたが、この家族の行事のなかに、「師匠の日(先生の日)」っていうのもあるんです。

韓国では、先生も、家長である父親と同じくらい敬うべき存在であると教えられているそうです。したがって、先生に感謝の意を表すのも「家族の月」5月。モンスターペアレントに頭を悩ます日本の先生方がこの話をきいたら、感涙に咽ぶことでしょう。

ただ、今、この先生の日が保護者にとっては悩みの種になっています。

先生の日といえば、忘れてならないのが『付け届け』。
これが悪しき慣習となって残っているんです。2009年、学校での付け届け問題に関する国民意識実態調査によりますと、ソウル市江南区に住む保護者の3人に1人が、教師に付け届けをした経験があることがわかったそうです。

調査の結果、回答者の18.6%が「教師に付け届けをしたことがある」と答えた。地域別では、ソウル市江南区が36.4%と最も多く、以下、全羅南道(36.2%)、釜山・光州(31.9%)などの順だったそうです。

実際、わが子にメリットがあるから付け届けをするのでしょうが、これはたびたび大きな問題として取り上げられています。ともすれば5月の風物詩のように新聞に大きく取り上げられるのです。付け届けの頻度は年に1回が70.1%と最も多く、金額については5万ウォン(52.9%)と10万ウォン(37.4%)が多かったそうです。また、付け届けの形態としては、贈り物(63.1%)が最も多く、商品券(26.4%)、現金(7.8%)などの順となっているそうです。

付け届けをする時期は、「5月15日の先生の日」(39.8%)▲学年末(30.5%)▲学年初め(14.8%)の順だそうで、今週あたりから盆唐や江南の小学校では、保護者を装った捜査員が潜入し集中取締りをしているそうなんです。

もちろん、悪しき慣習のなかでもまじめな先生もいらっしゃるようで、このような取り締まりに関しては、韓国教職員総連合会からも大きな反発の声が出ているということです。

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