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ピープル

「アヒルで夏を乗り切ろう」

2009-06-26

「アヒルで夏を乗り切ろう」
このところ、皆さんのお便りのなかにも、梅雨入りし、いまひとつすっきりとしないお天気にマイっているなんて内容を目にするようになりました。こんな季節だからこそ、美味しいものを食べて元気に乗り切りたいものですよね。
そこで今日、私がオススメするのは「アヒル」です。

韓国では「オリコギ(アヒル肉)」は、滋養強壮に効果的といわれる人気の食材です。一般的にアヒルの肉は燻製にして食べることが多いんですが、私が今注目しているのは「黄土アヒル泥焼き」なんです。

ドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』にも出てきた栄養食。チャングムは王様の体調を気遣って硫黄をエサにしたアヒルを王様に差し出しました。ドラマの中では、このアヒルが宮中を揺るがすトラブルの原因に・・・。
本来、硫黄は猛毒。そのエサを食べたアヒルを王の食卓に上げるなど、毒を盛ったも同然だということで、チャングムは島流しとなるのです。後にその誤解は解けるのですが、漢方医の話によると、アヒルの肉には解毒作用があり、アヒルが硫黄を体内に取り込むことで、毒性を浄化し、さらには、硫黄を良質な成分に変えてくれるらしいのです。つまり、アヒルが硫黄を食べることにより、体によい硫黄成分が生成されるというわけですね。このアヒルに、韓国お得意の「ナツメ、高麗人参、松の実、甘草、鹿角、銀杏クリ、ひまわりの種、かぼちゃの種など、およそ10数種類の漢方生薬をおなかにつめて黄色い土、黄土のツボに入れて焼き上げる」っていうものなんです。

いわゆる、「モメチョッタ(体にいい)」といわれるものをありったけ詰め込んで、丸焼きにしたものなんです。韓国人だけなく、ソウルに長く住んでいる日本人駐在員のおじ様たちにやたら人気があるんです。
きっと毎日の仕事の中で、体力を消耗しているおじ様方の夢と希望がいっぱいつまったお料理なんでしょうね。

この、アヒル泥焼きは、男性にはスタミナ源として、そして女性には、美肌効果があるといわれています。それに、アヒルは数少ない、アルカリ性質のお肉らしくて、しっかり食べても太らないっていうのが女性には魅力なんだそう。

そしてこの、アヒルの泥焼きは、来店前の3時間前に焼き上げて、温熱庫で2時間熟成と手間がかかります。「食べたいな~」と思ったら、3時間前に予約をしなくてはならないんです。こうやってじらされると益々ありがたいような気がしてきますね。

使用するのは生後40日くらいのアヒルなんですが、おなかに詰め物をしているもんですから、ボリュームたっぷり。韓国人ならば、3人ぐらい。日本人ならば4人ぐらいで食べるのがちょうどいいでしょうね。

韓国の土用の丑の日には、サムゲタンを食べるという話が知られていますが、最近では、「泥焼きアヒル」で夏ばて防止をする人も多いのだそうです。
皆さんも、今年の夏は韓国の硫黄アヒルで暑さを乗り切ってみませんか?

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