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ピープル

シンデレラ法に揺れる韓国

2011-03-04

シンデレラ法に揺れる韓国
「シンデレレラ法」とは、青少年のオンラインゲーム中毒を防ぐため深夜ゲームを規制する法律を指す言葉。深夜12時を知らせる鐘が鳴ればシンデレラの魔法が解けるように、深夜12時になれば自動的に青少年がゲームにアクセスできなくするというものです。

さあ、今、この「シンデレラ法」をめぐって国会で論争が起こっていますが、意見を戦わせているのが文化体育観光部と女性家族部です。以前この法案が持ち上がったとき、対象年齢を14歳未満にするか、19歳未満にするかでこの2つの省庁がもめていたのですが、結局のところは16歳未満を「シンデレラ法」の対象にすることで落ち着きました。

今回は「シンデレレラ法」が適用されるゲームの範囲をどこまでにするのかをめぐって争っています。文化体育観光部は、「スタークラフト」「アイオン」など中毒性の強いオンラインパソコンゲームに限定すべきという立場ですが、女性家族部はすべてのインターネットゲームを含めるべきとしています。女性家族部案によると、インターネットを通じて楽しむスマートホンゲーム、家庭用コンソールゲーム、ポータルサイトで楽しむゲームまで対象にすべきだと主張しているのです。

女性家族部「スマートホンゲームを除いては実効性ない」と主張しています。青少年のゲーム中毒を実質的に予防するためにはPCゲームだけでなくスマートホンを通じたインターネットゲームも規制対象に含まなければならないとしています。今年1月末現在スマートホンを持っている青少年は69万人。女性家族部関係者は、「PCゲームとスマートホンが連動されているところに、一般携帯電話が相次いでスマートホンに切り変わっている傾向を考えればモバイルゲームもシャットダウン制規制に含めるのが正しい」といっているんですね。

そして、一方、文化体育観光部とゲーム業界は、「モバイルゲームが大きく萎縮すると反論しています。今回のシンデレレラ法をうけてゲーム業界はパニック状態になっているそうです。ゲーム業界養成に力を入れている文化体育観光部はある意味業界びいきでもあるのです。
あるモバイルゲーム会社関係者は、「現在でもゲーム発売前に政府の審議を受けることを定めた国内法規定のために韓国ではゲームサービスをしないでいるアップルやグーグルがシンデレラ制の規定を守って韓国でゲームサービスをするだろうか。結局韓国企業の海外進出が大幅に萎縮することになるだろう」と懸念しているそうです。

さて、今日は韓国の「シンデレラ法」のあり方についてお話してきましたが、国の監督のもとではなく、本当はお父さん、お母さんの監督の下、子供たちの意識をハンドリングできれば、こんな問題は起こらなかったのかもしれませんね。

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