日本人の私（笹姫）がソウルの江南地域を見ていますと、物価に関しては、一概に韓国のほうが物安いとはいえない状況にあります。韓国の人たちは、「日本は物価が高いのに、みんな普通に暮らしているからお金持ちだ」という風なことをよく耳にしますが、「韓国の人の方のほうが、結構持ってるかも？」というのが日本人の庶民代表としての私の実感。
そこらへんの「知りたい」を今週は最新のデータで見ていきます。

韓国消費者院は先月、韓国（ソウル）における22品目の生活必需品価格を各国と比較した結果を発表した。調査対象となったのは米国（ニューヨーク）、イギリス（ロンドン）、フランス（パリ）、日本（東京）などG7各国と、中国（香港）、シンガポール、台湾（台北）の計10カ国で、調査期間は2月月21日から25日までです。
この比較は韓国の物価を100と考えたときに、他の国ではどうなるのかという計算がされいます。

まずは、お肉。韓国の場合、精肉は他の国と比べた場合、軒並み高い数字が出ています。特に、豚バラ、こちらが群を抜いて高くなっています。
豚バラ肉価格は11カ国の中で最も高かったもの一つです。韓国での価格を100とした場合、台湾42、イタリア29で、ドイツはわずか26と4分の1水準でした。日本は82で韓国に比べかなり安かったということです。ですから皆さんのご近所のスーパーで買っている豚バラ肉より2割高というのが、韓国の豚バラ価格となりますよ。焼酎とサムギョプサルは韓国のサラリーマンの心の友。いくら物価高といっても、我慢できるものではありませんからね。お父さんたち切ないところです。

そんなサムギョプサルに欠かせないのがニンニクです。
実は、ニンニクも韓国では非常に高く、韓国での価格を100としたとき、香港17、シンガポール25、台湾49と各国とも大幅に安かったそうです。
ただし、日本だけは144と韓国を上回っていたということです。

ではその一方で、韓国が他の国よりも割安感を感じることができるアイテムを紹介していきましょう。それは、ラーメンです。
ラーメンは平均に他国に比べ46％安かったそうです。小麦粉、灯油、タマネギ、砂糖、食用油、ティシュ、牛乳、パン、LPガスなども比較的他のくによりも安いことが分かったそうです。

専門家は、ごく限られた企業による独占構造も、価格が高い原因として挙げています。
韓国では軽油やガソリンは上位4社が市場全体のおよそ74％を占めていますし、洗剤も4社で75％のシェアを占めているんです。
ちなみに、ガソリン、軽油、スナック菓子、生理用ナプキン、洗剤、物価の優等生たまご、シャンプーなども、韓国は世界の平均を上回っているということです。