メニューへ 本文へ
Go Top

旅行

韓国の伝統文化に触れることができる「韓国の家」

2010-07-06

韓国の伝統文化に触れることができる「韓国の家」

ソウルの地下鉄3号線または4号線の忠武路(チュンムロ)駅で降りて3番出口を出ると、モダンな造りのビルの中に古風な風情を漂わせる伝統屋敷、韓屋(ハノク)が見えます。ここは「韓国の家」です。「韓国の家」は朝鮮時代、韓国の文字「ハングル」を造る作業に参加した学者、朴彭年(パク・ペンニョン)の邸宅があった所で、朝鮮時代の典型的な上流階級の屋敷の風情をとどめた建物が残っています。日本による植民地時代には日本の政務総監の官邸として、また、韓国政府が樹立した後、1957年には「韓国の家」に名を改めて国の大事な客をもてなす迎賓館として使われていました。その後の1980年、韓屋の職人として有名な無形文化財、シン・ウンスが朝鮮時代の王宮、景福宮(キョンボックン)の建物をモデルにして改築し、一般の人も利用できる現在のような「韓国の家」にリニューアルオープンしました。「韓国の家」としての歴史は短いですが、韓国の伝統文化が息づいている歴史的な場所です。

現在、「韓国の家」には伝統的な美しさが目を引く本館の「海隣館(ヘリングァン)」、居間として使われる別棟の「韶華堂(ソファダン)」、楼閣の「環碧楼(ファンビョンヌ)」、石畳が敷かれた広い庭に面した建物「嘉楽堂(カラクタン)」など、上品な美しさを漂わせる建物があります。

韓国の家の入り口を入ると、右手に「チソン館」という建物があります。他の建物とは違って、モダンな造りの建物で、1階には伝統文化商品を販売するギフトショップ、2階と3階には宴会室、4階はキムチや焼き肉のプルゴギなど韓国の伝統料理教室が開かれるスラカンが設けられています。韓国の家には韓国料理だけではなく、韓国の仮面劇「タルチュム」や4種類の打楽器のリズムを利用した「サムルノリ」、伝統舞踊などを習ったり、伝統的なアクセサリーを作ったり、韓国の伝統衣装を着てみたりする9つの楽しい伝統文化体験プログラムが進められています。

チソン館を出ると、正面に韓国の家の本館、海隣館(ヘリングァン)が見えます。海隣館は世界の人々が交流する家という意味でつけられた名前です。本館というだけあって上品な美しさを漂わせています。海隣館の右には別棟の韶華堂(ソファダン)、そして韶華堂とつながっている楼閣、環碧楼(ファンビョンヌ)があり、バイキングスタイルで韓国料理を味わうことができます。その奥には王宮の庭園を思わせる中庭があって、伝統的な結婚式が行われます。中庭は誰でも入ることができるため、結婚式を見ることもできます。また、本館「海隣館」の裏には小規模の劇場があって、韓国を代表する扇の舞い「プチェチュム」をはじめ、上品な宮廷舞踊、韓国のオペラともいわれる「パンソリ」、5つの太鼓を使う「五鼓舞(オゴム)」など、毎日華麗な伝統公演が開かれています。

年間25万人が訪れている韓国の家は短い滞在期間に韓国の伝統的な結婚式から伝統公演、韓国の風情、おいしい韓国料理まで、すべてを楽しむことができる韓国文化の空間なのです。

おすすめのコンテンツ

Close

当サイトは、より良いサービスを提供するためにクッキー(cookie)やその他の技術を使用しています。当サイトの使用を継続した場合、利用者はこのポリシーに同意したものとみなします。 詳しく見る >