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旅行

漢江に浮かぶリサイクル型の生態公園、仙遊島公園

2011-05-17

漢江に浮かぶリサイクル型の生態公園、仙遊島公園
ソウル地下鉄2号線、合井(ハプチョン)駅と堂山(タンサン)駅の間にある楊花大橋(ヤンファデギョ)の下に見える小さな島、仙遊島(ソニュド)にはリサイクル型の生態公園、仙遊島(ソニュド)公園が広がっています。

仙遊島公園に入る方法は2つあります。楊花大橋の中間地点にある公園の入口から入る方法と漢江の川岸からアーチ型の橋、仙遊橋(ソニュギョ)をわたって入る方法です。仙遊橋は韓国とフランスの交流100周年を記念してフランスの建築家が設計したもので、夜はライトアップされて、漢江に浮かんだ虹のように見えます

「仙人が遊ぶ島」という名前からも分かるように、仙遊島は古くから美しい島として知られていました。朝鮮時代のソンビはこの島に東屋を建て、風流を楽しんでいました。また、かつての仙遊島には銀色に輝く砂浜が広がっていて、夏になると大勢の人でにぎわい、一日中渡し船が行き来していたそうです。

1978年、ここ仙遊島にソウル西南部地域に水道水を供給するための浄水場が作られました。2000年12月、浄水場が他の場所に移された後、その跡地に公園が作られたのです。新しく公園を作る場合、それまであった施設を撤去して、きれいに整備するのが一般的ですが、2002年4月にオープンした仙遊島公園は浄水場の施設を公園の一部に取り入れた、つまり人工の施設をリサイクルした生態公園でした。公園の中にあるデザイン・ソウル・ギャラリーには韓国で初めて作られたリサイクル型の生態公園、仙遊島公園の歴史が詳しく紹介されています。

生態公園として生まれ変わった仙遊島公園のテーマは水です。浄水場の施設をリサイクルし、さらに、生態公園の特徴を活かすためにエネルギーの使用を最低限に抑え、水の流れはできる限り活かしています。錆びたパイプやコンクリートの水路に植物を育て、子どもたちが遊べる空間や湿地を作るなど、生態公園の意味を活かしているのです。

閉鎖された浄水場の施設をリサイクルして作られた仙遊島公園は、緑の柱の庭園、時間の庭園、水生植物園、水質浄化園など4つのテーマに分けられています。砂利が敷かれた緑の柱の庭園にはかつて水を貯めていた施設の一部、数十本のコンクリートの柱が並んでいます。貯水池の柱を残して庭園を作ったのです。コンクリートの柱をツタが覆っていて緑の柱に見えるのです。緑の柱の庭園の隣には水生植物園があります。植物園は、かつて水をろ過していた8つの濾過池をリサイクルして作られています。浄水場の施設の原形が一番よく残っている時間の庭園には、2階の高さの水路や施設などを使ってツタやワラビなどいろんな植物に合った環境が作られています。小さな滝や100種類あまりの木や花で作られたトンネルなどがあって独特な雰囲気を演出しています。 水をテーマにした公園、仙遊島を流れる水はすべて水質浄化園を経てきれいに浄化されているので、公園のどこでも、安心して手や足を水に入れて休むことができます。

仙遊島公園を一周した後は楊花大橋の方にある出口を利用して、橋の南端にある「アリッタウム」というカフェにも行ってみましょう。展望台のようなカフェで、おいしいお茶や軽い食事といっしょに、ソウルのシンボル、漢江を一望することができます。

コンクリートで作られた味気ない浄水場の施設に緑の植物が息を吹き込んで、生気あふれる空間を作り出している仙遊島公園。みずみずしい緑に覆われている仙遊島公園では、その昔、仙人が遊ぶ島といわれた美しい自然を思い起こし、また、見つけることができます。

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