韓国南部の釜山郊外で15日墜落した中国国際航空のボーイング767型機の事故原因について、韓国、中国、アメリカの合同調査団は18日、事故機のボイス・レコーダーとフライト・レコーダーの解読作業に着手しました。合同調査団は、18日釜山でボイス・レコーダーとフライト・レコーダーの損傷の程度を確認した結果、機長と管制官の交信を記録したボイス・レコーダーには大きな損傷は見られず、2日から3日間で解読できる見通しです。またフライト・レコーダーは熱による損傷を受けているものの、解読には支障がないことが分かりました。調査団はボイス・レコーダーとフライト・レコーダーを解読した後、事故当日の模様を再現し、2ヵ月程度をかけて原因を究明することにしています。一方、事故現場では国立科学捜査研究所などの鑑識専門家も加わって、死亡者の身元確認作業が行われ、なお行方が分からない乗客2人を探す作業を続けています。事故現場から収容された126人の遺体のうち身元が確認されたのは6人で、残りの遺体については性別や骨格の特徴や歯形、それに遺留品などで、身元を特定する作業を進めていますが、それでも特定できない場合はDNA遺伝子による鑑定を行うことにしています。