サイエンス
がん転移防ぐタンパク質を解明 ソウル大研究チーム
Write: 2006-05-15 17:09:23 / Update: 0000-00-00 00:00:00
がん細胞がほかの臓器に転移するのを防ぐタンパク質の存在が、ソウル大学の研究チームによって初めて解明されました。
ソウル大学生命科学部の白盛喜(ペク・ソンヒ)教授(36)のチームは、がん転移抑制遺伝子の活動を防ぐタンパク質を研究する過程で、人間の体内にあるSUMOタンパク質ががん抑制遺伝子のKAI1に影響を与えることを発見しました。
それによりますと、SUMOタンパク質はKAI1の活動を妨害するREPTINタンパク質と結合したり分離することによって、がんの転移を活発にさせたり抑制することができるということです。
白教授は、「今回解明されたSUMOタンパク質のメカニズムを利用すれば、正常な細胞には影響を与えず、がん細胞だけを選んで攻撃できる抗がん剤開発につながる可能性がある」と話しています。
この研究結果―は、イギリスの科学雑誌のネイチャーの姉妹紙の「ネイチャー・セル・バイオロジー誌」で、『注目すべき論文』に選ばれました。
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