野党ハンナラ党の朴槿恵代表が、ソウル市長選挙候補者の応援遊説で、男にカッターナイフで顔を切られ手術をする大けがを負い、男は逮捕されました。
20日午後7時20分ごろ、ソウル市西大門区の新村の地下鉄駅付近で開かれたハンナラ党のソウル市長候補、吳世勳(オ・セフン)氏の演説会場で、朴槿恵代表が、演壇に向っていたところ、握手を求めて近寄ってきた男に、いきなり右ほほをカッターナイフで切られました。
朴槿恵代表は、近くの延世大学セブランス病院に収容されましたが、右耳の当りから口元にかけて、長さ11センチ、深さ1センチから3センチの傷を負っており、手術を受けました。
男はその場で取り押さえられて、警察に引き渡され、障害の現行犯で逮捕されました。
この男は、無職で50歳、前科8犯で、14年4カ月間も刑務所に入っており、無実で刑務所に入れられたため社会に不満を抱いていたと話しているということです。
そして去年12月、同じ新村で、ハンナラ党の私立学校法反対の演説会で、国会議員を殴って、警察に逮捕されたことがあります。
現場ではさらに別の男が酒を飲んで暴れたため逮捕されましたが、酒を飲んでおり、朴槿恵代表に暴行を振るった疑いもみられています。
朴槿恵代表は、60針も縫う大けがを負っていて、1週間で退院はできますが、話せるようになるまでには数カ月かかるとされています。