サイエンス
がんの増殖抑えるたんぱく質 韓国研究陣が発見
Write: 2006-07-03 17:24:25 / Update: 0000-00-00 00:00:00
がん細胞の増殖と転移を調節するたんぱく質が世界で初めて韓国の研究陣によって発見され、向こう4年以内にがん治療の候補物質が開発されるものと期待されています。
韓国生命工学研究院のイム・ドンス博士のチームは、がんになった場合、細胞の中に生成される「UCP」というたんぱく質ががん抑制たんぱく質を分解し、がん組織の周辺に血管を作って、がん細胞の増殖に欠かせない酸素と栄養分を供給してがんを増殖させるという原理を解明しました。
イム・ドンス博士のチームは、実験用のねずみと培養細胞に「UCP」を投与した結果、このたんぱく質ががん細胞の増殖と転移を調節する事実を確認し、また「siRNA」という核酸が、この「UCP」の生成を抑制することを突き止めました。
イム・ドンス博士のチームは、この核酸を利用した遺伝子治療技術で、今後4年以内にがん治療剤の候補物質を開発できると期待しています。
イム・ドンス博士のチームの研究論文は、3日付けのアメリカの医学専門誌「ネイチャーメディシン」のインターネット版に掲載されました。
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