熟成したキムチを食べると鳥インフルエンザ(AI)ウィルスに感染しても治りやすいことを示す実験結果が出されました。
韓国食品研究院は18日、キムチが鳥インフルエンザを抑制する効果について研究した結果、キムチに鳥インフルエンザのウィルスを抑える顕著な効果があることが確認されたと明らかにしました。
それによりますと、研究チームは、ねずみ42匹を3つのグループに分け、1つ目のグループには普通の飼料を、2つ目のグループにはキムチを低濃度に抽出した飼料を、3つ目のグループにはキムチを高濃度に抽出した飼料をそれぞれ4週間与えました。
そして、5週間目にねずみに鳥インフルエンザのウィルスを注入したところ、生存率は、普通の飼料を与えたグループは73%、低濃度のキムチを与えたグループは86%、高濃度のキムチを与えたグループは100%となり、キムチをたくさん食べたねずみほど生存率が高くなりました。
また、鶏でも同じような実験を行ったところ、死んだ鶏はいませんでしたが、解剖した結果、高濃度のキムチを食べた鶏からはウィルスが検出された件数が最も少なくなっていました。
研究チームは、白菜やとうがらし粉、にんにく、しょうがなどが入った普通のキムチを使ったということで、どの成分が鳥インフルエンザに効果があるかを引き続き研究する必要があるとしており、新型インフルエンザのウィルスに対しても抑制効果があるかどうか実験を行うことにしています。