先週、韓国の政府機関などのウェブサイトを標的にしたハッカーによる「分散サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)」は、12日で事実上終わり、被害を受けたサイトは完全に回復されました。
このサイバー攻撃は、先週7日から大統領府青瓦台などの政府機関やインターネットポータルサイト、それに一部の銀行などのウェブサイトが何者かから大規模なサイバー攻撃を受け接続できなくなったもので、韓国で使われている民間のパソコンに悪性コードというウィルスを送り込んでウェブサイトを攻撃させた後に、それらのパソコンを自動破壊プログラムによって破壊しました。
被害にあったパソコンはおよそ1000件にのぼっています。
放送通信委員会と韓国情報保護振興院(KISA)によりますと、サイバー攻撃を受けていた主なサイトへの接続は先週末から正常な状態に戻り、その後、新たなサイバー攻撃の兆しは見えないということです。
このため放送通信委員会は13日、インターネットについての警報を、これまでの「注意」から「関心」に1段階下げることにしています。
しかし保安の専門家らは、まだ発見されていない悪性コードやウィルスが今後、現れる可能性があるので、緊張を緩めてはならないと強調しています。